天才テリー伊藤対談「原田真二」(3)バラエティ志向の仕事に悩みました (2/2ページ)
テリー それはまた、何でですか?
原田 「少年少女合唱隊」のコーナーで、台本に「てぃーんず ぶるーす」に振りを付けて歌うと書いてあったらしいんです。それを少し行きすぎと感じたんでしょうか、マネージャーが「ちょっと交渉してくる」とどこかへ行ったかと思ったら、いきなり怒って帰ってきて、「真二、今日は帰るぞ」って言われたんです。それでも気になって、家で番組を観ていたら、いかりや長介さんが「今日は帰っちゃったヤツがいるぞ」みたいなことを言っていまして(苦笑)、すごくヒヤヒヤしましたね。
テリー うわ~、それは怖いな。
原田 そのあと、自分の事務所を立ち上げてからは、ずっとコンサートやレコーディングを中心として活動しています。
テリー それがもともとやりたかったことですもんね。
原田 そうですね。でも、40年もの間ずっと自分が活動できたのも、最初のアイドル的な展開があってこそなのは間違いないですから。その意味でも、当時関わってくださった皆さんには感謝しかありません。
テリー その間には、松田聖子さんとの噂も。原田さんの存在をクローズアップさせる機会となってしまいましたけど‥‥。
原田 ああ、ありましたね(苦笑)。本当にまったくでたらめな話ですし、聖子さんや家族にも迷惑をかけちゃいました。ちょうど9.11の大惨事が起こった頃で、僕自身、その出来事に大きなショックを受けていた最中に起こった騒動で、当時は本当に傷つきましたね。