セ・リーグ4球団「CS争奪」ベンチ裏バトル(3)阪神・金本監督の最大の悩みとは? (2/2ページ)

アサ芸プラス

もちろん、都合よく結果が出ればの話だが‥‥。

 最後は首位を突っ走る広島だ。球団史上初となる2年連続のリーグVはもう目前。今季も圧倒的な強さとともに独走でゴールインしそうな気配だが、やはり“下克上”のあるCSは怖い。ファイナルステージでは1勝のアドバンテージがあり、本拠地のマツダスタジアムで戦う“地の利”を生かせる点も大きいが、現場の多くは、「あの球団がはい上がってきたらやっかいだ」と口をそろえて警戒する。

「8月22日から24日まで3夜連続でサヨナラ負けを喫し、セで唯一負け越している(9月8日現在、以下同)DeNAではなく、巨人ですよ。一部の報道では『CSにはジャイアンツが来てくれたほうがいい』という記事がありましたが、本音はそうじゃない。巨人が現在の4位からはい上がってきたら、きっと捨て身の覚悟で挑んでくるはず。レギュラーシーズンではウチがカモにしていたから、相手はその屈辱を晴らそうとダメ元で乗り込んでくる。“もう失うものは何もない”と一致団結した盟主・巨人ほど怖いものはない」(チーム関係者)

 右足首の剥離骨折で今季中の復帰が絶望となった鈴木誠也(23)の抜けた穴も不安要素だ。穴埋め役の出現が待たれるところだが、思うようにはいかない。前出のチーム関係者は言う。

「本来ならば、外野守備もできて長打力も兼ね備えるはずの堂林翔太(26)が誠也不在のピンチを救うべき存在なのですが、いかんせん開花しない(2割1分7厘、1本塁打、11打点)。堂林は、かつて松田元オーナー(66)が自身の携帯ストラップとして『堂林マスコット』を付けていたほどのお気に入り。そういうオーナーの気持ちを忖度して緒方孝市監督(48)も我慢して起用しているが、もうここまでダメだと堪忍袋の緒も近々切れるでしょう。消化試合とCSでの猛アピールでもなければ、今オフのトレード候補筆頭となりそうです」

 また、「結果が出ていることで緒方監督の権力が強くなりすぎている」との指摘も現場内部から聞こえてきた。

「これまで監督は投打において専任の各コーチに多くを任せていましたが、最近は相談せずに決めることもあるようです。不満を漏らすスタッフもいるようで‥‥」(球団関係者)

 レギュラーシーズン、そしてCSを終え、最後に日本シリーズの桧舞台に立つセ球団は、はたしてどこになるのだろうか──。

「セ・リーグ4球団「CS争奪」ベンチ裏バトル(3)阪神・金本監督の最大の悩みとは?」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2017年 9/21号藤浪晋太郎DeNA巨人金本知憲スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る