セ・リーグ4球団「CS争奪」ベンチ裏バトル(3)阪神・金本監督の最大の悩みとは? (1/2ページ)

アサ芸プラス

セ・リーグ4球団「CS争奪」ベンチ裏バトル(3)阪神・金本監督の最大の悩みとは?

 一方、逆転リーグ優勝がきわめて厳しい2位の阪神は、激しい3位争いを繰り広げるDeNAと巨人のどちらかに飲み込まれてしまうことを恐れている。金本知憲監督(49)も「上を意識していて、下に食われたんじゃあシャレにもならんわな」と周囲に漏らしており、2位でのCS出場を“最低ライン”と位置づけている。

 とはいえ、チーム内には頭の痛い問題が頻発。最大の悩みが「ノーコン病」に苦しむ藤浪晋太郎(23)である。9月5日の広島戦で先発したものの、4回5失点。安定感に欠ける内容で、大物OBたちからも「とても戦力とは言えない」とダメ出しを連発されているありさまだ。

「金本監督も内心、我慢の限界に達している。ただし先発の枚数が足りない以上、精神的に心底弱りきっている藤浪に罵声を浴びせて追い込み、二度と使い物にならなくなるようなマネだけはしたくないんです。何せ藤浪は、チームスタッフに『野球やってておもしろくない』とつぶやいたり、2軍調整中に“イップス”になったりと情緒不安定なところがある。もともとは『アイツがこのチームを支えるようにならなきゃダメ』というのが金本監督の口癖ですから、藤浪をシーズン終盤とCSのキーパーソンとしたいようですが、藤浪へのこだわりが致命傷となりかねません」(球団関係者)

 金本監督には、みずからが掲げた「超変革」が思うようにはかどらないジレンマもある。昨季大ブレイクした高山俊(24)や原口文仁(25)ら、金本チルドレンたちが今季は不振で2軍調整を強いられ、伸び悩んでいるからだ。

「金本監督は高山や原口をシーズン終盤までに引き上げ、起用したいという思いをまだ捨てていない。そういえば先日、一部でオフの日本ハム・中田翔(28)のFA争奪戦から撤退したと報じられましたが、『超変革』と逆行する補強は金本監督の意思に反しますからね。しかも中田はポジションが高山の左翼、原口の一塁と両方でかぶってしまう」(球団幹部)

 CSをにらむシーズン終盤の戦いでは「超変革の顔」たちを再登用し、来季に向けた“中田不要”のチーム編成を構想したいところだろう。

「セ・リーグ4球団「CS争奪」ベンチ裏バトル(3)阪神・金本監督の最大の悩みとは?」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2017年 9/21号藤浪晋太郎DeNA巨人金本知憲スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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