まるで死神?暗闇をさまよい歩く不気味な影と「集合的無意識」 (2/2ページ)
死と生に対する無条件な畏怖の念も、これらの例と同じだ。無数の生と死の間で脈々と受け継がれた“遺伝子の記憶”が、我々人類の無意識に作用しているのかもしれない。
胡蝶の夢に見る集合的無意識
集合的無意識を理解するためのわかりやすい例としては、紀元前の思想家である荘子がこんな物語を書いている。
《ある日荘子は自分が蝶になり、空中をひらひらと飛んでいる夢を見た。そして夢から覚めてみると”果たして自分が蝶になった夢”を見たのか、あるいは”いまの自分は蝶が見ている夢”なのか、分からなくなってしまった》
まさにこれこそが集合的無意識を明快に表現している。種の概念を超え、生きとし生けるもの全てが無意識で繋がり、知らない間に夢を共有しつつ生きているとすれば……闇夜をさまよい歩く、“死と再生の象徴”たる死神も、意外と怖くはない。
【動画】
※ Angel Or Demon Spotted In Phoenix, Arizona? – Paranormal Crucible