さかなクンが北朝鮮・金正恩にブチ切れ?ミサイルが破壊する環境問題に警鐘

デイリーニュースオンライン

Korean Central Televisionより
Korean Central Televisionより

 タレントで東京海洋大学・名誉博士のさかなクン(年齢非公開)が、9月15日の早朝に発射された北朝鮮の弾道ミサイルに対し、Facebook上に直筆メッセージを投稿したとして、一部インターネット上で話題を集めている。

 さかなクンはミサイル発射直後に「安全第一で!! どうが穏やかでいられますように 2017年平成29年9月1」と書かれた直筆メッセージと、「これ以上 私たち日本の自然とたいせつな心を壊さないで!!」というコメントを掲載。日本の安全とミサイルによる海洋環境の破壊を懸念したさかなクンの書き込みに、1万3千人もの人が「いいね!」をつけ、「海はミサイルを捨てる場所じゃない」「命を…海の自然を…何だと思っているのでしょうか」「海にいる生き物達の為にも、ミサイル発射は辞めてほしいです」など、千件をこえるコメントがついた。

「普段はFacebookに魚の記事しか書き込まないさかなクンですが、署名と日付け入りで直筆メッセージを掲載するのは非常に珍しく、よっぽどミサイルの発射が腹に据えかねた様子でした。さかなクンはキャラクターのこともあって公の場での政治的な発言は控える方針のようですが、外交・安全保障の問題ではなく、環境破壊という観点で北朝鮮のミサイル発射が許せなかったのでしょう」(週刊誌記者)

 あの温厚なさかなクンが腹をたてた「ミサイル問題」が環境破壊に与える深刻さはほとんど報じられていなかった。環境問題に詳しい前出の記者は続ける。

「さかなクンが心配するのは”ヒドラジン”という猛毒の化学物質でしょう。北朝鮮がミサイルに使う液体燃料の一つで、水溶性の性質でミサイル着弾するとすぐに海洋汚染が広がると言われています。海が希釈力を持つとはいえ、93年のノドン1号以来、北朝鮮が日本海へ射った数は100発以上にのぼります。日本でもカニ漁のさかんな秋田県沖の排他的経済水域(EEZ)に落下したこともあり、海底の魚やカニへの影響は決して小さくないとも。さかなクンが心を痛めるのも当然のことでしょう」

 さかなクンは”魚の生態”や”美味しい食べ方”に詳しいだけではなく、海洋環境の保護についても自治体や省庁のシンポジウムなどで基調講演を多くこなすなど、タレントの枠に収まらない社会的な活動を続けてきた人物。魚を愛するあまりに「ネトウヨ」ならぬ「ネトウオ」になったさかなクンだが、その思いは平壌に届くだろうか。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。
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