攻守でエリソン爆発。リコーがNEC制した (1/2ページ)

ラグビーリパブリック

<ラグビートップリーグ 2017-18 第6節>リコー 29-3 NEC(2017年9月29日/東京・秩父宮ラグビー場)

 リコーは在籍通算7季のタマティ・エリソンを本職のCTBで起用。昨季からこの人を司令塔のSOに配してきた神鳥裕之監督だが、CTBの隣に立つWTB、アマナキ・ロトアヘアの突破力を活かすべく、今度の決断を下した。

「このアイデアはシーズン当初からありました。タマティもこのポジションを得意にしているので」

 果たして本人は要望に応え、3勝2敗同士でのカードを制した。

 攻めてはSOに入ったロビー・ロビンソンのパスへの駆け込み、相手の飛び出す防御を引き付けての配球でチームを前に押し出す。

 それ以上に試合を引き締めたのが、勘所を得た下働きだった。

 3点リードで迎えた前半31分。

 相手のキックにより自軍深い位置から攻め返すこととなるなか、自陣中盤で左大外のスペースへパスしてWTBの長谷川元氣を走らせる。それだけではなく、その長谷川の走った先を流れる走りで追う。

 するとどうだ。接点の先では、この日再三の攻守逆転を決めていたNO8のアダム・トムソンがいた。

 エリソンはそのまま、その場でボールを奪わんとするトムソンへぶち当たる。引きはがす。

 ここで命をつないだリコーは2分後、逆側でロトアヘアのランを交えてチーム初のトライを決めた。ゴールも決まり、10-0。

 マッチアップした2人は、ともにニュージーランド代表経験者。スーパーラグビーのレベルズで同僚だったこともある。

 試みに失敗したトムソンが「ダーティー!」と冗談交じりに苦笑するかたわら、エリソンは涼しげに言う。

「彼は早く仕留めないといけなかったから。友人と戦えるのはいいことです。特に勝った時は」

 守ってもエリソンは魅す。

 ハーフタイム直前、後半初頭と、いずれも自陣22メートルエリアで相手の接点の球へ飛びつく。倒れたままボールを離さぬノット・リリース・ザ・ボールの反則を誘った。

 さらに後半11分頃、自陣22メートルエリア右側をえぐられると見るやカバー。ランナーをタッチラインの外へ押し出し、ピンチを脱した。

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