新SMAPはジャニーズの”盲点”を突いた?新しい地図の新構想に業界から喝采

デイリーニュースオンライン

Photo by Photking(写真はイメージです)
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 稲垣吾郎(43)、草彅剛(43)、香取慎吾(40)のジャニーズ退所組3人が、公式ファンサイト『新しい地図』を作り、今後SNSを活用した市場拡大を構想していることを、9月25日発売の『週刊女性』(主婦と生活社)が報じている。「新しい地図」とはすなわち「NEW (S)MAP」とも読み取れ、新生したS「MAP」にファンたちは安堵と喜びの声を上げている。

「テレビから「ネット」に大きく舵を切り、最高の船出を迎えたようです」と語るのは、ある芸能プロダクション幹部だ。

「当初は『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)が9月23日で放送終了になるなど、退所3人の活動が危ぶまれていました。しかし、元マネージャー・飯島三智氏(59)の新・戦略の元、ジャニーズの弱点であるネットを主戦場とすることも視野に、活動の可能性を見出したようです。3人はさっそく、AbemaTVで前代未聞の72時間ぶっ通し生放送に挑戦。さらにTwitterに加え、インスタグラマー香取、ブロガー稲垣、YouTuber草彅を始動させるとブチあげました。『飯島さんはジャニーズに睨まれて、3人を持て余す』と見ていた多くの業界関係者も、今回はその手があったか、とヒザを打ったといます」

 退所3人組の新活動はテレビではさほど大きく報じられていない。では、新活動の何がスゴいのか。同幹部は説明する。

「ジャニーズほどIT化されてない芸能事務所も珍しい。画像の使用を禁止しているのはよく知られていますが、PVもYouTubeで公開してないし、ファンクラブも今だ郵便振込が主流で、クレジット決済ができない(筆者注:16年よりPay-easy(ペイジー)のみ導入済)。とにかくアナログで、それこそがジャニーズ流だったのです。今回3人組が打ち出したのは、すべてネット戦略。3人の活動がテレビ中心なら様々な圧力や忖度が働くでしょうが、ネットでの活動なのでジャニーズのご威光も届きません」

 そして、同氏によると「大きな新利権」が生まれるというのがファンクラブだという。

「現在、ジャニーズは嵐で200万人、KinKi Kidsが51万、そしてSMAP(昨年)102万人のファンクラブ会員を有しています。ですが、特典は会報とチケットの優先予約くらいと、コンテンツの価値をまるで分かっていない。ライブやPV映像などを限定公開することもなく”持ち腐れ状態”なのです。飯島氏はこの宝を開放することで、ファンクラブとSNSに大きな親和性を持たせるようです」

「新しい地図」ではジャニーズのファンクラブより500円高い4500円の年会費と1000円の入会金を設定している。その特典には、やはり限定動画配信などがが加わるようだ。これまで”物足りなさ”を感じていた多くのファンは、この差額を安いと感じるだろうと同氏は予測する。旧SMAPのファンクラブの半数が移動したとしても初年度の売り上げは27億5000万円。タレント3人規模の小所帯の事務所としては十分すぎる収入となるだろう。

 ファンを「家族(ファミリー)」と呼び、ひたすらアナログに強い結びつきを作ってきたジャニーズ事務所。世の家族がSNSやLINEで絆を強めているように、新事務所CULENはネット時代の新しい”家族の形”を作るのかもしれない。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。
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