西田敏行の”アドリブ暴走”に関係者も困惑?ビートたけしは「全カット方針」

デイリーニュースオンライン

Photo by Jonathan Kos-Read(写真はイメージです)
Photo by Jonathan Kos-Read(写真はイメージです)

 名優・西田敏行(69)の「暴走」に芸能界各所で不満が続出しているという。10月2日放送の『中居正広のミになる図書館』(テレビ朝日系)で、「ドクターX~外科医・大門未知子~」(同局)のプロモーションで出演した勝村政信(54)が、病院長役の西田のアドリブに「出演者全員がビビりまくっている」と暴露した。MCの中居正広(45)も「どの現場でもアドリブばっかり言っている。本を覚えるよりアドリブを考えてる」と西田の「暴走」ぶりを指摘した。

「西田のアドリブは昔から有名ですが、最近、悪ノリが過ぎるようです。特に16年11月17日放送の『ドクターX』でペンとメロンを使ってPPAPのパロディをアドリブでやりました。それが放送で使われた上、ネットで取り上げられせいで『若者にウケた』と感触を掴んでしまった。近頃の現場では、抜群の演技力で何分にも渡って長セリフを連発。若い役者は対応すらできず、監督やスタッフもノリノリの大御所を止めることが出来ず頭を抱えています」(週刊誌記者)

 本人は善かれと思ってアドリブをやってるつもりのようだが、周りはそう受け取っていない。困っているのはドラマ関係者だけではない。三谷幸喜(56)監督は『マジックアワー』(08)で西田に頭を下げてアドリブ禁止令を出している。しかし、試写会などで西田に「カッチーンと来た」と愚痴られ、次の『ステキな金縛り』では渋々アドリブを解禁にしている。

 三谷に限らず、西田のアドリブを止めるのは相当難しいようだ。『釣りバカ日誌14』でメガホンを取った朝原雄三(53)は「「台本通りにやってくれませんか」と西田に声をかけるとムッとした表情になり、現場の空気が凍りつき、『釣りバカ』シリーズも終わったと思った」と『朝日新聞』の取材に答えている。

 そして、受難は世界のキタノにも。

「9月25日に行われた『アウトレイジ 最終章』のジャパンプレミアの会場でも、北野武(70)が『西田さんのアドリブには本当に困りました』とこぼしています。バラエティのコントの要領で早撮りする北野監督が、西田の面倒なアドリブにイライラする様子を周りはヒヤヒヤしながら見ていたといいます。監督は別段止めることもなく撮影を進めたので、意外と寛容だと思ってたんですが、試写をみたら、西田のアドリブは一切使われていませんでした」(映画雑誌編集者)

 たけしは雑誌の取材でも答えているように「映画のリズムがあるので、西田さんのアドリブは全部切る」と考えているようだ。現代のドラマ・映画製作陣から「使いづらい」と総スカン状態の西田のアドリブ。だが、それでも出演がひっきりなしなのは、「脚本を逸脱したリアル感」を感じさせる西田の演技力が高いからだ。今後も西田のアドリブは止まりそうにない。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。
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