傑作ドラマ「壮絶死の名場面」真相(2)「西武警察」石原裕次郎と渡哲也の名演技 (2/2ページ)

アサ芸プラス

 最終回は、アキラが真冬に噴水を浴びたことから風邪をこじらせ、肺炎になったものの、アニキに見捨てられて孤独死。住んでいたペントハウスにエロ本のヌードグラビアをまき散らし、アニキはアキラを葬る。

 ラストはアキラの遺体を東京のゴミ捨て場である「夢の島」まで運び、いずこともなく去ってしまう

〈アキラよお、お前、風邪で死んじゃうなんておかしくて涙も出ねえよ〉

 それがアニキのラストメッセージであった‥‥。

 90年代のトレンディドラマ全盛期にあって、異彩を放ったのが「愛という名のもとに」(92年、フジテレビ系)である。唐沢寿明、江口洋介、鈴木保奈美ら7人の若者が、それぞれの人生を見つめ、仲間として危機を乗り越えてゆく。

 中盤のクライマックスとなったのは、チョロこと中野英雄の首吊り自殺の衝撃的なシーン。

〈俺、卒業して社会に出るのが怖かった。けど今は、社会から出るのが怖い〉

 自殺の直前、パワハラ上司を絞殺したと思い込み、恐怖を打ち明けた名セリフである。そして恐怖に打ち勝つことができず、青春時代の象徴であるボート部の部室で命を絶つ。

 これが出世作となった中野は、プロデューサーから「お前がいい芝居をしたら殺してやる」と、役者魂を鼓舞されたそうである。

 最後は、スポーツ熱血ドラマの傑作「スクール☆ウォーズ」(84~85年、TBS系)を。無名の高校ラグビー部が花園で頂点に立つまでを実話に基づいて描かれたが、後半になるにつれ、原作と関係なく次々と主要キャストに死が襲いかかる。

 梅宮辰夫は部員たちが集まる中華料理店のマスターを演じたが、部員の父が借金でヤクザに脅されていることを知り、単身乗り込む。

〈見逃してやっちゃくれねえか〉

 だが、梅宮は凶刃に倒れる。それでも死の直前、刺したヤクザの罪を軽くするよう刑事に頼む男気を見せた──。

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