【プロ野球】去りゆく飯原誉士、今浪隆博に粋な計らい。ヤクルト対巨人の最終戦は消化試合ではなかった! (1/2ページ)

デイリーニュースオンライン

ヤクルト対巨人の最終戦は消化試合ではなかった!
ヤクルト対巨人の最終戦は消化試合ではなかった!

 ヤクルトは10月3日に行われた巨人戦で全日程を終了。試合終了後に真中満監督がスピーチを行い、日本シリーズ出場球団に比べると、およそ1カ月早いシーズン終了となった。同時に筆者がライフワークにしている神宮球場におけるプロ野球観戦も終わりを迎えた。2016年、2017年と2年連続で皆勤を果たしたことへの満足感はある。

 さて、その最終戦は両チームともに順位が確定していることもあり、いわゆる消化試合と呼ばれてしまってもおかしくないマッチアップだ。しかし、そのなかにも見どころはあり、両チームはファンを楽しませてくれた。

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■音で魅せた選手への感謝

 ヤクルトでは、真中満監督、伊藤智仁コーチの退任は発表されていたが、選手の去就についての情報は出ていなかった。しかし、最終戦となった10月3日の試合前に11選手(育成含む)に戦力外通告。そのなかには飯原誉士、今浪隆博といった1軍での実績がある選手も含まれていた。今浪は「甲状腺機能低下症 橋本病」を理由に現役引退。一方、飯原は現役続行を希望しており、他球団からのオファーを待つことになることもあってか、両選手ともに引退試合のセレモニーはなかった。

 2人の引退試合、セレモニーがないのは残念だが、球団からは粋な演出があった。スタメン発表前に今浪の出囃子でもある「スターライトパレード」がかかったのだ。場内はざわつき、気づいたファンはSNSへ投稿する。筆者もそのひとりだ。そして、スタメン発表が終わった直後には飯原の出囃子である「AGGRESSIVE」も鳴り響く。また、イニング間には応援団が主導して両選手の応援歌を演奏。音で2人への感謝を送った格好だ。

 さらに、極めつけは巨人・相川亮二への演出だ。相川はこの試合の直前に会見を開き、引退を表明しており、実質上、ビジター戦ではあるものの、引退試合でもあった。9回表に先頭打者として打席に向かう際、流れた曲はヤクルト時代の登場曲である「KATTOBASE」だ。この瞬間は敵も味方もなく球場全体からの「相川コール」が沸き、そして、惜しみない拍手が贈られていた。試合中ではこの日一番の声援と言っても過言ではないだろう。

 こういった粋な演出をほどこすのも、ヤクルトが「ファミリー球団」といわれる理由の1つかもしれない。

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