【夜キュン男子#05】仲のいい男友だちからのメッセージ(演:安井一真) (1/2ページ)
大注目の男性演劇集団「劇団番町ボーイズ☆」のメンバーが、さまざまな胸キュン男子を熱演! 役になりきって、働く女性が元気になれるメッセージを届けてくれる胸キュンストーリー連載・第2弾「夜キュン男子」。
5回目の夜キュン男子は、端整な顔立ちと甘い雰囲気が印象的な安井一真くん。設定は「朝キュン男子」のときと同じ“仲のいい男友だち”。前回、彼に片思いをしていた主人公だけど、今夜はどうやら進展があったようで……!? 安井くんの優しくてキュンとするメッセージに、あなたもきっとドキドキが止まらないはず。
■仲のいい男友だちからのメッセージ
どうしよう、ついに送っちゃった……!
ことのはじまりは、数時間前。 仕事終わり、私は女友だちと飲みながら恋愛話に花を咲かせていた。 話題の中心と言えば、大学の同期だった一真のこと。 かれこれ10年間片思いしている私は、今日も彼との関係を相談していたのだ。
「そんなに好きなら告っちゃえばいいじゃん」
そう切り出したのは、私のじれったい話に痺れを切らした女友だち。 それができるならこんなに悩まないってば! 言い返すよりも早く、彼女は近くに置かれていた私のスマホを取り上げた。
「ちょっと、待って! わかった、告白するなら自分の言葉で伝えるから」
勝手にメッセージを送ろうとするもんだから、焦ってこんなことを口走った私。 酔っていなかったと言えば、正直嘘になる。でも、この気持ちは嘘じゃない。
その場の雰囲気にすっかり流された私は、一真への想いを綴ったメッセージを送ってしまったのだ。
そして、家でひとりスマホとにらめっこする今に至るわけで。 さっきからメッセージ画面を何度も見て、既読にならないことに安堵と不安を繰り返す。 一真を困らせていたらどうしよう……。
酔いが冷めて冷静になりはじめたとき、突然鳴った着信音に心臓がドクンと脈打った。
届いたのは、目を疑うような一真からの返信。
「俺も好きだよ」
その意味がよく理解できず、頭の中で嫌というほど反芻する。