天才テリー伊藤対談「槙原寛己」(3)メジャーの日本人選手はパッとせず (1/2ページ)
テリー あらためて、槙原さんは、清宮幸太郎という選手を、どのように評価されていますか?
槙原 カナダで行われたU18ワールドカップの試合も全部観たんですが、木製バットでのバッティングが思ったより伸びていなかったですね。金属バットの時は力で持っていけるんですけど、木製だと最後にグッと球を押し込んでいかなきゃいけない。そういう部分では、まだまだやらなきゃいけないことはあると思います。ただ、まず普通に考えて、高校通算111本は打てないですよ。
テリー ですよねェ。
槙原 そう考えると、やっぱり彼は特別な選手だし、言動を見ていて頭がよさそうなところもいいですね。
テリー あの知的なところは、松井のイメージと重なりますね。プロ宣言の時も「何だよ、俺より難しい言葉を知ってるじゃん!」と驚いちゃった(笑)。
槙原 期待されたことにきっちり応えてくれるタイプじゃないかな、と思うんです。今は不祥事が多すぎて、「巨人軍は紳士たれ」の部分が色あせてきちゃっていますから、ピシッとしたキャプテンシー(指導力)を持った清宮みたいな選手が来てくれるといいんですけどね。まぁ昔だったら、いくらでも積んで、取りにいけたでしょうけど(苦笑)。
テリー 20億ぐらい出したっていいですよね。そのぐらい、2年もあれば回収できちゃうんだから。
槙原 そのくらい、どうにでもなるでしょう。だって彼が打ちだしたら、お客さんは絶対入りますから。
テリー 話は変わりますけど、今だとアメリカでも活躍する選手が大勢いるじゃないですか。もし、現役時代にこんな状況だったら、挑戦していましたか?
槙原 絶対行ってます。それくらい、大きな魅力を感じますね。