子どもの急な嘔吐は要注意!自家中毒の特徴的な4つの症状とは? (1/6ページ)
子どもがいきなり吐いてしまう場合、もしかしたら「自家中毒」が疑われるかもしれません。
親としては、嘔吐物の特徴を見極め、適切な処置を早急にすることが大事です。
今回は、「自家中毒」の原因・症状・治療法はもちろん、適切な対処法も詳しく医師が解説いたします。
自家中毒とは
主には子どもが、急に嘔吐・腹痛などを起こす状態です。周期性嘔吐症・アセトン血性嘔吐症・ケトン性低血糖症などとも呼ばれます。
ケトン体の特徴
我々の体は、食物から取り入れたブドウ糖をエネルギー源にしていますが、血液中のブドウ糖がなくなると、肝臓で糖を作り出す糖新生や、蓄えていた脂肪を分解してエネルギーにするという仕組みを動かします。
子どもでは糖新生の仕組みが発達しておらず、脂肪をさかんに分解しますが、その過程でケトン体という物質が生まれます。
ケトン体の一種がアセトンです。ケトン体には前述のような特有の甘い匂いがあります。
血液中のケトン体は尿にも現れます。血液や尿にケトン体が多いと言うことは、体が脂肪の貯金をやむなく崩しているということを意味します。