Amazon配信のバラエティ番組「戦闘車」が大酷評

まいじつ

Amazon配信のバラエティ番組「戦闘車」が大酷評

地上波テレビのCMでも告知され、10月6日から配信されているAmazonプライム・ビデオのインターネット配信番組『戦闘車』の評判がひどいようだ。

『ダウンタウン』の浜田雅功、千原ジュニアら、自動車好きで知られる芸能人18名が、ボルボ、アルファロメオ、ベンツ、ビートルなどの高級車に乗り込み爆走。クラッシュや炎上シーンが醍醐味の番組内容に、放送開始直後こそSNSで《地上波では見られないアクションが面白い》、《風雲たけし城のようなノリが懐かしい》などの好意的な投稿が寄せられていた。だが、放送回を重ねる毎に圧倒的に批判の意見が大きくなっている。

「最近のテレビ番組はスポンサーに配慮して過激なことができなくなったので、派手に車を壊すような番組は禁止されていました。しかし、戦闘車はAmazonの配信番組であるため、その点では自由です。1980年代のテレビ番組のような破天荒ぶりが受けていたのですが、それも最初だけでした。ネット配信番組を見るような若者層がそもそも“車に興味がない”ということや、浜田のような大御所が若手芸人の自前の車を自ら破壊させるシーンがいじめを連想させ、不快感を覚える人が続出しています」(テレビ雑誌記者)

台本通りなのが丸わかり

実際に番組を見てみると、明らかに“やっつけ”感が丸出しなのがすぐに分かる。安全性に配慮していないのかヘルメットなどの装備が簡易的で、その影響なのかクラッシュシーンも台本通りの予定調和的なゆるさを感じさせる。

「展開が無駄に長く、ダラダラと続くので『早送りをしないと見ていられない』という意見が多いですね。“ガチンコ風”に演出していますが、出演者が台本に沿ってやらされている感じが丸分かりなのも、最近の目の肥えた視聴者にはつまらなく感じるのでしょう。結局、ただ車をぶつけ合うだけの演出に飽きたのか《出演しているアッキーナの性格の悪さが分かったのが収穫》などと皮肉めいた感想が投稿されています」(同・記者)

車関連の番組としては、イギリスの公共放送局BBCで放映されている『トップ・ギア』(日本ではBSフジ放映)が有名だ。こちらも車を激突させたり、車でサッカーをしたり、さらには海へ突っ込ませたりと、過激さは相当なもの。だがその一方で、真面目に車を検証したり、F1レーサーが運転技術を披露するなど、車好きにはたまらない内容が世界中で高視聴率を獲得している。

さすがに世界的ヒット番組『トップ・ギア』のような番組を作ることはそう簡単ではないだろうが、スポンサーの制限もなく、自由に番組作りができるというメリットがあるにもかかわらず、それを生かしきれていない番組作りに厳しい意見が飛び交うのも仕方ない。

タレントがどうのこうの以前に、もはやテレビ制作に関わる人間に、面白い番組を作る能力を持つ人が減ってしまったのかもしれない。

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