天才テリー伊藤対談「佐藤江梨子」(4)監督が求めたのはサトエリの空気感 (1/2ページ)
佐藤 (当時所属していたイエローキャブ社長)野田(義治)さんに「ダサいと思ったことでも10年、15年続けてやりなさい。そうすればカッコいい30代になれるから」って、昔言われたことがありまして、それはすごく当たっていた気がするんですね。
テリー うん、さすが野田さん、いいこと言うね。
佐藤 でも30代以降、何をどうすればいいのか聞かなかったんですよ。私、何をすればいいんでしょうかね。
テリー それは、ゆっくり考えればいいよ。実は俺、慶応の大学院に通い始めたんだけど。
佐藤 え、すごい!
テリー すごくないよ、たまたま合格したから。別に就職のために勉強するわけでもないからマイペースでいろいろなこと勉強して、これからに生かせればいいかなって考えてるんだ。サトエリも、そんな感じでどっしり構えるといいよ。
佐藤 いいですね。お昼のテレビを見ていると、お墓や老人ホームのCMばっかりだから「大人の夢は、老人ホームとお墓を探すことなのか」って、ちょっとガッカリしていたところもあったんです(笑)。テリーさんみたいな人に、もっとそういうすてきな夢を語ってもらいたいです。
テリー 逆にサトエリの夢は何だろう。結婚して子供もできた、じゃあ、これからどんな女性を目指してみたい?
佐藤 年齢を重ねても、ずっと新しい作品に呼んでいただける、求めていただける女優さんでありたい。機会があるなら、息子に喜んでもらえるような、子供向けのアニメや番組にも出てみたいですね(笑)。