フジ月9ドラマ『民衆の敵』に課題続出?パクリ疑惑に篠原涼子の限界説も
今月23日に放送された、篠原涼子(44)主演の月9ドラマ『民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜』(フジテレビ系)の平均視聴率が、9.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)であることがわかった。
本作は、篠原演じる40代・高校中退・資格なしの主婦が市議会議員となり、市政にはびこる悪や問題点を素人目線かつ女性目線で斬るというストーリー。篠原の他にも、石田ゆり子(48)や高橋一生(36)、千葉雄大(28)、前田敦子(26)、トレンディエンジェルの斎藤司(38)といった豪華な面々が名前を連ねている。
さらに第1話では、スペシャルゲストとして桐谷美玲(27)と、前作『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』にも出演していた成田凌(23)が登場し、成田は会社員役、桐谷は篠原の同僚でクレーム処理のオペレーター役をつとめた。
話題性に富んだ“新月9ドラマ”だが、視聴率は2ケタに届かず、いささか不発のスタートとなってしまったようだ。
「放送当日は、野球中継が延長となり30分遅れの放送開始でした。また前日に行われた衆議院選挙の関係で、放送開始日も当初より1週間ずらしての放送となったため、視聴者の関心を削ぐ一因になっていた可能性がありますね。また、桐谷や成田のスペシャルゲスト出演もパッとせず、気がつかなかった視聴者も多かったようで、それほど大きく話題になることはありませんでした。唯一注目されたのは、高橋のシャワーシーンくらいだったとか」(芸能記者)
さまざまな条件が重なってしまい、序盤から苦戦が強いれるなか、今後のストーリー展開に期待したいところだ。しかし、その肝心なストーリー展開も見直しが必要だという声が多いという。
■話題性の薄さと連想させる類似ドラマ
「篠原をはじめ、高橋や石田ととりあえず視聴率の良かったドラマから、人気キャストを寄せ集めたという印象が強いのも事実です。ちなみに高橋や石田はそれぞれ、他局で人気を集めたドラマ『カルテット』、『逃げるは恥だが役に立つ』(ともにTBS系)での注目を受けて、今回の月9に引っ張ってきた印象が否めません。篠原はフジで『アンフェア』や『ラストシンデレラ』(フジテレビ系)といった代表作を持っていますが、これが人気を集めたのもずいぶん前のこと。最後に主演をつとめた『オトナ女子』(同)は不発に終わっており、主演には疑問の声があがっています」(前出・芸能記者)
こうした“寄せ集め”的な部分のほかにも、ネットでは海外の人気ドラマを匂わせているという声もあるようだ。
「本作は、インターネット配信サービスのNetflixが制作した人気ドラマシリーズ『ハウス・オブ・カード』のオマージュではないかとも言われているのです。同作品はひとりの政治家の復讐と野心を描いた作品で話題を集めています。過去にも篠原が出演した『オトナ女子』は、海外ドラマ『SEX AND THE CITY』と内容が似ていたという声がありました」(同・記者)
前クールの月9ドラマ『コード・ブルー』の視聴率が、夏ドラマのなかでもトップを走る人気作品だっただけに、本作が打ち切りになることは避けたいところだ。
- 文・真田栄太郎(さなだ・えいたろう)
- ※1978年神奈川県出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ダークサイドリポート』(ワニマガジン社)、『週刊宝島』(宝島社)、『Hot Dog Press』(講談社)などに寄稿。現在は週刊誌の記者・編集者として事件、芸能取材に奔走する