綾瀬はるか『奥様は、取り扱い注意』爽快なアクションと謎展開で好調11.2%
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綾瀬はるか
女優の綾瀬はるか(32)が主演を務める『奥様は、取り扱い注意』(日テレ系)の第4話が10月26日に放送された。平均視聴率は前回に比べ1.2ポイント下がったものの、11.2%と10%台をキープし、なかなか好調だ。
元工作員の主夫・菜美(綾瀬はるか)が、地域で巻き起こる様々なトラブルをこっそり裏で手をまわして解決していくというのがおなじみのストーリー。綾瀬はるかの爽快なアクションシーンが見どころ。さらに、毎回ゲストが登場するので、話の展開だけではなく「次回は誰が登場するの?」とワクワクさせてくれる珍しいドラマだ。
ただ、いつも巻き起こる問題の根底にあるのは「夫婦問題」。一見すると菜美が、犯人や問題を起こしている人物をこらしめることで解決しているようにみえるが、実は話の渦中にいた夫婦の4組中3組は離婚。どの夫婦も旦那の方が、暴力を振るっていたり、不倫をしていたりと相手に原因があるのだが(前回はママ友の方に原因あり)、それですぐに離婚→ハッピーエンドっていう流れはどうなのかと思ってしまう。
暴力を振るわれている場合は、幸せになるために「離婚する」という方法は正しいと思うが、子どももいるうえ、自分は専業主婦という立場で離婚してしまうのって大丈夫なのだろうか?ここに登場するママ友は、なぜか旦那が家をおいて出ていくため今までと変わらない生活を送っているようだが、働いていないのに生活費はどうしてるの?と毎回不思議だ。まぁ、たっぷり慰謝料をもらっているのかもしれないが…。旦那の世話をする必要もなくなり、働かずともセレブな生活を送れるというのであれば、相当羨ましい。
まぁそれでも、知り合ったママ友が短期間で3人もシングル―マザーになってしまうのは多すぎだろう。このまま毎回問題がおこるたびに離婚していってしまったら、菜美のママ友のほとんどはシングルマザーになってしまうのではなかろうか…。最悪の場合、「菜美に関わると離婚する」なんてよからぬ噂までたってしまうかも!?
しかも、旦那の浮気を疑っていそうな京子&子どもをつくることを避けている渉(中尾明慶)の「佐藤夫妻」、本当は働きたいためにストレスが溜まっている優里&妻を家庭にしばりつけておきたい啓輔(石黒賢)の「大原夫妻」。どちらも離婚フラグがたっているといえる状態なだけに、この2人のうちのどちらかがいつシングルマザーになってもおかくはない。
結局のところ、夫婦関係なんて本人たちしか知りえないことが多く、離婚する・しないに関しては自由ではあるが、このドラマに関してはシングルマザー推しとも思える展開に疑問。菜美を演じている綾瀬はるかのアクションシーンは、同ドラマのもっとも魅力的な側面ではあるが、やっぱり暴力で根本的なことは解決できないということなのかもしれない。これで来週も離婚するようなことがあれば、このドラマは“シングル―マザー推し”決定といえるだろう。
文・吉本あや