シリーズ3連敗でも元所属の内川にエール!DeNAファンは村田帰還を許せる? (1/2ページ)

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シリーズ3連敗でも元所属の内川にエール!DeNAファンは村田帰還を許せる?

 試合には敗れたが、DeNAベイスターズとそのファンは、福岡ソフトバンクホークスに強い印象を残したようだ。

 日本シリーズ第3戦もソフトバンクが勝った。この時点では、DeNAは「力の差を見せつけられた」わけだが、ソフトバンク陣営は違う感想を持ったという。

「試合前、打順がアナウンスされたときでした。DeNAのファンは『4番・一塁』で内川(聖一=35)がコールされ、拍手を送っていました。内川はブーイングも覚悟していたようですが」(球界関係者)

 内川は2010年オフ、FA権を行使して旧横浜からソフトバンクに移籍した。「裏切られた」と思ったファンもいたのではないだろうか。横浜へ移動する途中、「古巣との対戦は?」の質問も受けたという。内川は「気にしない」と返したそうだが、シリーズ3試合目で初のお立ち台に呼ばれたとき、DeNAファンのいる一塁側スタンドにも一礼していた。敵、味方に別れても、元在籍選手が活躍したのならば、エールを送る。DeNAファンは“大人の対応”を見せたようだ。

 セ・リーグ出身のプロ野球解説者がこう続ける。

「DeNAが経営母体になった今と、以前とでは、違う球団と解釈してもいい。内川たちの世代が新天地を求めた理由もファンは分かっています」

 98年は絶対的守護神・佐々木主浩の活躍でリーグ優勝したが、旧横浜は万年Bクラス候補だった。「勝ちたい、優勝したい」との思いは持っていた。しかし、野球は団体競技であって、個人がどんなに活躍しても「勝てない現状」を痛感させられた。フロントと現場の関係もギクシャクしてしまった。そういった時代をファンも知っていたのだろう。新天地を求めていった選手にもエールを送った。

「19年前の日本シリーズでも同じような光景が見られました。対戦チームの西武が救援マウンドに元横浜の友利投手(現中日コーチ)を送ると、拍手とエールが送られました」(前出・同)

 横浜時代の友利はその才能を開花できなかった。移籍先の西武で投球フォームも改造し、ようやく一軍に定着できたのだが、横浜ファンはその苦労と努力を素直に称賛した。

 対照的な光景も見られた。今季、FAで巨人に移籍した山口俊との対戦ではブーイングを送り続けた。

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