松本人志も苦言?元SMAP生放送を「なかったこと」にするテレビ業界の断末魔 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■”72時間”に出演ゼロの吉本興業、トレンド世界1位も無視

 松本を含めた”テレビ界のヘタレぶり”とはいったいどういうことなのか。

「吉本興業は『72時間テレビ』への出演者がゼロ。さらにカッコ悪いのは、松本に加え、辛口といわれる加藤浩次(48)、ホンネを売りにする中田敦彦(35)ら、日頃エラそうなことを言ってる吉本芸人が、ジャニーズの顔色を気にして誰も『72時間』に触れようとしないこと。これでは視聴者も『もはや説得力も消えた』と感じるのは仕方ありません」(同ディレクター)

 同様の失望は芸人だけでなく、テレビ局に対してもいえる。同氏は今回の”ジャニーズ忖度”で「テレビは致命的に信頼を失ってしまった」と断言する。

「日頃、安倍叩きをしながら「偏向報道はない」と言い張る民放各局が、おしなべて『72時間』をガン無視。放送したのは”忖度”を受けない在阪局のワイドショーのみ(※『情報ライブ ミヤネ屋』(在阪のよみうりテレビ制作)を含む)だった。これほど分かりやすい偏向報道はないでしょう。若者のテレビ離れは視聴環境の変化だけでなく、テレビ界の”ヘタレぶり”が明るみに出たことが大きいのかもしれません」

 この視聴者との「隔絶」に気付かぬ鈍感さには、SNSメディアでも「テレビは終わった」の声があまた見られる。『めちゃイケ』や『みなさんのおかげです』の打ち切りは、テレビの終焉の始まりかもしれない。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。
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