『明日の約束』が「まるでホラー」と評される理由

まいじつ

『明日の約束』が「まるでホラー」と評される理由

井上真央が2015年放送の大河ドラマ『花燃ゆ』(NHK)以来、久々に連続ドラマで主演すると話題になった『明日の約束』(フジテレビ系)だが、11月7日放送の第4話までの全話を通じた平均視聴率は6.4%と、かなり厳しい状況に陥っている。このドラマは、高校生の自殺原因を井上が演じるスクールカウンセラー藍沢日向が解明していくというストーリーだ。

「フジの“火9”枠らしく、社会派ドラマ好きにはそれほど評判は悪くありません。特にふたりの“モンスター母親”の役が話題になっています。ひとりは自殺した生徒の母親を演じる仲間由紀恵。もうひとりは主人公の藍沢を溺愛する母親を演じる手塚理美です。仲間は鬼気迫る演技で『わたしは学校を許しません』と教師に宣戦布告したり、『敵は取ってあげるからね』とつぶやくシーンがあり、見ていて背筋が凍り付きそうになります」(演出家)

SNSでも《仲間の表情がもう怖すぎ》、《仲間のシーンだけホラーだ》といったように多くの反響がある。

一方で、手塚は自分が許す友達としか遊んではいけないなど、愛するが故に娘を縛り続ける悲しい母親を切なそうに演じている。

「手塚もかなり猟奇的な演技を見せています。まるで悪夢を見ているような感じです」(同・演出家)

仲間と同様に、SNSでは《手塚の豹変ぶりがキモイ》、《手塚のところだけ見ていると急に事件が起こりそうな緊迫感がある》などの投稿が集まっている。

「内容は悪くないのですが、視聴率に結びつかないのです。話が重過ぎるという意見もありますが、自殺原因の単純な解明物語にならず、日常に誰にでも起こり得る出来事が伏線になっていたり、“毒親”や“過干渉”などの現代社会の問題も取り上げていて、なかなか奥深いストーリーです。それに、仲間も手塚もインパクト十分の演技をしていて、このふたりがいないとこのドラマは成り立たないし、迫力も出ません。いい脇役が付いているドラマです」(同・演出家)

主演の井上が思った以上に話題にならないのは想定外だとして、別の観点で楽しめるドラマであることは間違いないようだ。

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