ビートたけしの名言集「何かと口をつく『こりゃまたせこいな~』」 (1/2ページ)

アサ芸プラス

ビートたけしの名言集「何かと口をつく『こりゃまたせこいな~』」

「裏でせこいことばっかしてると、あんな顔になっちまうんだよ!」

 殿は「せこい」といった言い回しを多用されます。

 先日も、鼻歌を響かせ、かなりご機嫌な感じで楽屋へ入ってくると、まず目に入った弁当の山へ近づき、2秒程凝視すると、

「こりゃまたせこいな~。俺はいいから、お前、食べろよ」

 と、わたくしにその弁当を勧めてきたのです。

 ちなみに現在、芸能の世界で最もビッグなタレントである殿の番組で出される弁当がせこいはずもなく、間違いなくどの番組も、かなり値の張るお弁当です。殿のこの「せこい」発言は、ある意味、弁当を見た時の口ぐせみたいなものであり、実際のところは“またこの弁当か。さすがに飽きたな~”といった意味がこめられている「せこい」なのです。あと、殿という人は、どんな豪華な弁当を出されても、収録中に、

「しかし、楽屋の弁当がせこいのなんのって。この番組ももう長くないな」

 と、ヤユする方なのです。

 が、心の底からしみじみと「せこい」を使用する場合ももちろんあります。

 その昔、殿が浅草でくすぶっていた頃、やたら社長にたかるのがうまい先輩芸人がいて、ある晩、殿とその先輩、そして土建屋を営んでいる、身長の低い体の小さな社長と飲みに行ったそうです。

「また○○○(先輩芸人)が小遣い欲しさに何でもかんでも社長を褒めるんだ。『社長、いいですね、そのセーター。イタリア製ですか? かっこいな~』ってよ。そしたら気のいい社長が、『そんなに言うんならあげてもいいけど、君には小さすぎてサイズが合わないだろ』って言ってんのに、強引にセーター脱がして試着しちゃってよ。それがまた誰がどう見ても小さくてピッチピッチなんだよ。袖なんてヒジのところまでしか届いてないんだから。それなのに、『社長、これぴったりです! ありがとうございます!』って、そのセーターもらっちゃうんだから。もう売れてない芸人のせこさったらないよ」

 さすが昭和の浅草芸人。たくましい限りです。

 ただし、かつて殿にもせこい時代があり、以前、こんな話をされていました。

「金なんてねーから、社長捕まえて飲み行くだろ。

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