TBS『サンモニ』が高齢者を囲い込み?「ネットやスマホは危険」発言の深層

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TBS『サンモニ』が高齢者を囲い込み?「ネットやスマホは危険」発言の深層(写真はイメージです)
TBS『サンモニ』が高齢者を囲い込み?「ネットやスマホは危険」発言の深層(写真はイメージです)

 関口宏(74)が司会をつとめる『サンデーモーニング』(TBS系)が19日、なぜか「ネットやスマホは危険」と不安をあおる発言を連発して、それを見た一部視聴者やSNSでは「高齢層をテレビに囲い込もうとしてないか?」と議論を呼んでいる。

「この日の終盤『風をよむ』のコーナーでは、座間9人遺体事件の容疑者・白石隆浩(27)がネットから情報を得ていたと自供したことを発端に『ネット・スマホで犯罪に巻き込まれる危険』に言及する展開でした。しかし、いつの間にか、論調が『我々はネットやスマホを通して政府に監視されている』という着地点にスリ替わっていた。そして、6月に成立した”共謀罪”によって個人の情報が収集されると危機をあおり始めました」(週刊誌記者)

 もちろん、同番組はスパイによって漏洩してしまう国家情報についてや、その結果、国民に及ぶであろう危機に触れることはなかった。政府に監視されて困るのはテロ集団や反社会勢力だけであり、善良な市民の多くが切望するのはスパイによって損なわれない国益の方であることを関口はまだ理解してくれていないようだ。

「さらに番組では、元共同通信記者でジャーナリストの青木理(51)が『エドワード・スノーデンは、日本に世界中の個人のメールやSNSを検索できるXKeyscoreというシステムを日本を渡したと言ってる。それを使っているんだったらもう国家犯罪ですよ』と深刻そうに語り、毎日新聞社特別編集委員の岸井成格(73)も『ネットは極力使わない。ネットが始まった時に政府の情報機関OBから”盗聴されるから気をつけろ”と警告された。電話してたらピーって音がして盗聴された。誰が使ってどう分析されるか恐ろしい話しなんです』と声を荒げる不自然な展開になりました」(同記者)

 同番組は高齢層の視聴者が特に多いと言われているが、この日の『サンモニ』はもしネットやスマホに疎い人間が聞けば「ネットは危険」なのかと本当に信じ込んでしまう過剰な内容だった。番組の放送を受け、SNS上でも「被害妄想をこじらせすぎ」「盗聴を嫌がるのはテロ集団と、暴力革命を企む自称市民だけだろ」「情報弱者をネットから隔離してテレビに閉じ込める気だねw」などと多くの反発を呼んでいた。

 先の選挙後、あるシンクタンクによれば「ネットを含めいくつかのメディアから情報収集する若年層ほど偏向報道に影響されることが少なく、テレビのみからしかニュースを得られない高齢者は情報をそのまま真に受けがち」という分析があった。オールドメディアの権化たる『サンモニ』は高齢者がそのネットに触れ、真実に触れることをなぜそこまで怖れているのだろうか。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。
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