みかんの美味しい食べかた:杉作J太狼XS「美しさ勉強講座」連載62 (1/2ページ)

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みかんの美味しい食べかた:杉作J太狼XS「美しさ勉強講座」連載62

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62時限目・みかんの美味しい食べかた

 八百屋やスーパーの店先にみかんが並ぶ季節がやってきた。みかんは安価である。1個100円もすることはない。たいてい10個近くがビニール袋や赤いネットに詰められて300円ぐらいである。

 安いだけあって目が飛び出るほど美味いことはない。いや、俺は旨いみかんを食べたことがあるという人もいるとは思う。それはそれでいい。

 みかんは値段も手軽だがとにかく食べるのが簡単で手軽だ。

 皮を向いたり割ったりするためにナイフや包丁を必要とするフルーツは多い。リンゴや柿、桃、そして梨が代表格だ。みかん、ぶどう、バナナ。このあたりはナイフが必要でない。手で簡単にむける。

 あとはもう口に入れればいいだけだが俺の推奨する美味しい食べかたというのはみかんを噛まないのである。ひとふさずつでもいいしふたふさずつでもいい。口に入れたら舌の上に乗せるのである。そしてうわあごと舌とで一気に挟んで潰す。このときみかん汁がドバッと飛び出してくる。そのみかん汁を飲み込むのである。みかん汁が飛び出した後のみかんは噛んでも噛まなくてもいい、適当に飲み込めばいい。つまり、口をジューサーのように使うのだ。考えてみれば舌とうわあごの関係性は金属製の古めかしいジューサーそのものである。

 この食べかたに俺が目覚めたのは実は数日前、つまり今シーズンからである。この食べかたをしはじめてからみかん1個食べるのに30秒かからなくなった。ほいほい何個でも食べられる。この食べかたで美味しいみかんは糖度や味よりも新鮮で汁の多いみかんだ。それをなるべく冷やしておく。冬場はそこいらに転がしておけばいい。

 ひとふさずつ、いちいち噛んでいたのではみかんの薄皮の味や触感がじゃまをしてみかん本来の味を体験できずにいたような気がしています。いま、初めて、みかんの味がわかった、大げさに言えばそんな感じです。

 参考になりましたか。

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