大相撲の表彰式でおなじみ巨大マカロン!なぜ登場するようになったのか?

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大相撲の表彰式でおなじみ巨大マカロン!なぜ登場するようになったのか?

大相撲の表彰式に毎回登場する「巨大マカロン」

大相撲の千秋楽。幕内最高優勝の力士を讃える表彰式で、毎回日本中の人々を騒然とさせるワンシーンがあります。

日本相撲協会公式Twitterより

Japaaanでも数回取り上げたことがある、巨大なマカロン。インターネット上でも「コラにしか見えない」「幻覚かと思った!」「謎かわいい!」などの声が聞かれ、多くの人たちに注目されていることが分かります。

マカロンの大きさは直径41cm×高さ23cm!大人の男性の顔が完全に隠れてしまう大きさのマカロンは、一体どういった経緯で大相撲の表彰式に登場するようになったのでしょうか?

なぜ優勝力士に巨大マカロンが贈られるようになったの?

このマカロンは、フランスから優勝力士に贈られる「日仏友好杯」の副賞として2011年の名古屋場所(7月場所)から贈呈されるようになったもの。2011年といえば、3月に東日本大震災が起こり、更に大相撲八百長問題が持ち上がって春場所が開催中止、次の夏場所は「5月技能審査場所」となるなど、相撲界のみならず日本全体に文字通り「激震」が走りました。

在日フランス大使館から「日仏友好の賞を復活させよう」ということで、日本でもマカロンをはじめとする洋菓子が大人気のピエール・エルメ・パリに副賞の制作が依頼されたのは、そんな年のことだったのです。

実は大相撲の表彰式では、相撲好きだったシラク元大統領が設立した「シラク杯」という賞が2000年から贈られていたのですが、大統領の交代などにより一時廃止されていました。

あの巨大マカロンは、依頼を受けたピエール・エルメからの「復活記念に明るい話題を提供しよう」という提案で、優勝力士へ贈られるようになったのでした。

巨大マカロンは食べられる?

さて、身体の大きな力士が巨大なマカロンにかぶりつく姿を想像すると実にコミカルですが、実はこの巨大マカロンはオブジェのため食べられません。その代わり優勝力士には副賞として、ピエール・エルメ特製の表面に金箔を貼った「黄金のマカロン」が22個入ったスペシャルボックスが贈られます。

(画像出典:Pierre Herme Paris 公式Twitter

マカロンは消費期限4日と日持ちがしないため、こちらの「黄金のマカロン」は優勝力士の部屋へ後日届けられるそうです。

巨大マカロンが食べられないのは少し残念な気もしますが、豪華な黄金マカロンの味も気になるところ。こちらは基本はショコラ味ですが、他にもコーヒー・キャラメル・バニラなど、違う味になることもあるそうなので、連続優勝の力士も嬉しいですね。

ピエール・エルメ・パリ公式HP

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