小倉智昭が貴乃花を悪者扱い?相撲協会を全力で擁護する御用メディアの功罪

デイリーニュースオンライン

Photo by Photo AC(写真はイメージです)
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 キャスターの小倉智昭(70)が29日放送の『とくダネ!』(フジテレビ系)の中で、横綱・日馬富士(33)の引退の決断を報じ、「無念だなーと思う」としみじみした様子で語った。番組は終始、日馬富士の引退を惜しむムードで進行し、相撲レポーターの横野レイコ(55)も「これ以上協会に迷惑をかけたくない」「羽田空港に降り立った時に犯罪者みたいにカメラを囲まれ、事の重大さを感じた」と終始、横綱サイドに立った擁護をくり返した。

「さすがの相撲協会も、貴乃花親方(45)の執念と世論の批判に音を上げて、27日の横綱審議委員会で日馬富士に対して『厳しい処分を下す』という発表をしました。これはすなわち引退勧告だったようで、日馬富士は勧告を受ける前に自ら引く決意をしたようです」(週刊誌記者)

 さらに番組では、横野らが日馬富士の慈善活動や大学院での取り組みに触れ、小倉も「たくさん社会のために貢献してる部分があるんですが、あんまりそういうのが語られることがなかったんで、それを思うとちょっと気の毒だな」と同情した。

 その後も「地元で子供たちから愛される日馬富士」を地元江東区からのレポートで伝え、次にも「力士から貴乃花巡業部長を変えてくれとの声が上がってる」とのスポーツ紙記事に触れ、横野が「貴乃花がモンゴル人力士を避けて嫌っている」というエピソードをイラスト入りの図解で説明するなど全面的に擁護する展開を見せた。

 だが、『とくダネ!』の露骨なまでに日馬富士を擁護する論調には、SNSなどでも「いや、暴行事件を起こした犯罪者だから」「被害者の貴乃花部屋は悪者扱いなの? おかしいでしょ?」「いじめリンチを風化させんなよ」と疑問を呈する声も多く上がっている。

■横野レイコら相撲協会・御用記者の偏向ぶりに視聴者は辟易?

「横野や相撲記者クラブ会友、さらには相撲協会評議員会議長・池坊保子(75)ら、ならびに御用スポーツ新聞の偏向ぶりは朝日新聞の反日報道どころではない」と断言するのは、ある週刊誌のスポーツ担当記者だ。

「そもそも相撲の支度部屋(場所中の控え室)には記者クラブ所属のメディアしか入れず特権化してるし、個人的に親方から枡席を贈られたり、朝稽古に招待されたり接待を受ける記者も依然として多い。相撲に関しては記事にするネタだって協会と関係が築けなければもらえない。だからこそ何十年も前から力士たちは記者の前で堂々と酒やタバコや賭け事をやり、記者もそれを一切報じることはなかった。そんなズブズブの閉鎖的な世界にいて、御用メディアや記者たちが業界の反逆児たる貴乃花の味方をするわけがない。横野だって相撲専門のレポーターとして活動しているため、相撲協会との付き合いがないと仕事にならず、彼女が必死に擁護をくり返すのも当たり前の話です。相撲記者にジャーナリスムは存在しません」

 ほかにも15日放送の『スッキリ』(日本テレビ系)では相撲記者クラブ会友の大見信昭が「貴ノ岩はいかつい顔をしてまして、説教しがいがある表情をしている」などと被害を受けた貴ノ岩側に問題があるかのような発言までして物議を醸した。この国の偏向報道は政治や外交だけではなく、スポーツにも及んでることを、こうした御用記者たちが教えてくれている。なんとも皮肉である。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。
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