大谷翔平「メジャー二刀流」を可能にした激安年俸6000万円 (1/2ページ)

週刊実話

 12月のポスティングシステム発効を待たずに「二刀流が絶対条件」とMLB球団に先制パンチを放った日本ハム・大谷翔平(23)。これも激安年俸での移籍だからこそなせるわざ。2年待てば100億円超と言われる大型契約には目もくれず、海を渡る理由がそこにある。

 米大リーグのゼネラルマネージャー(GM)会議が先日、フロリダ州オークランドで開催された。今オフにポスティングシステムを利用して大リーグ挑戦する大谷獲得へ各球団が腹の探り合いを展開する中、大谷の代理人ネズ・バレロ氏が機先を制する発言をし、一気に流れが変わった。
 「ショウヘイは二刀流を続けることを希望している」
 各球団は165キロの投手力を重視するあまり、「先発ローテーションを用意」「打者は諦めさせる」としていたが、バレロ氏の発言でチーム方針を変更。「打者併用OK」に切り替えたのだ。

 現地の報道によれば、ヤンキースは「(従来より1人多い)6人で先発ローテを組み、週に2日DHで出場」と提案。ドジャースは日本ハムを参考に「年間20試合くらい先発(通常の先発ローテーション登板は年間30程度)させ、他の期間は代打とDHで100〜110打席起用」。DHのないダイヤモンドバックスは「先発以外の日は代打とDHで毎日野手起用」。フィリーズに至っては「右翼手として先発出場させ、9回に抑えで起用」というプランをぶち上げたという。
 「ワールドシリーズ制覇を目指す強豪球団は、『二刀流選手を実戦で起用しながら育てる余裕がない』としてきたが、大谷サイドの“メジャー二刀流宣言”でそうもいかなくなった。大谷の入札金は上限2000万ドル(約22億円)。この額ならどの球団も出せる。決めるのは大谷の意思次第。大谷の希望に沿う“二刀流プラン”を提示するかが決め手となる」(スポーツ紙デスク)

 流れを作ったのは、大谷の勇気ある決断だ。25歳まで、あと2年待てば100億円とも200億円ともいわれる金額が手にできるのだ。
 しかし、25歳未満の海外選手と契約する際は、マイナー契約という規則から、来季の大谷の年俸はメジャー最低保証の54万5000ドル(約6000万円)。常識的には考えにくい選択に踏み切ったのは、一にも二にも二刀流を貫くためだ。

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