白鵬の「貴乃花とは巡業できない」発言でモンゴル会との対立構図が鮮明に

デイリーニュースオンライン

Photo by Photo AC(写真はイメージです)
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 元横綱・日馬富士(33)の集団リンチ事件の余波が続いている。29日に日馬富士が日本相撲協会に引退届を提出し、一連の騒動に責任を取ったが、さらに30日、横綱・白鵬(32)が東京・両国国技館で開かれた理事会で呼び出されて注意を受けた。

 白鵬が九州場所千秋楽の優勝インタビューで、「(相撲界の)膿を出し切って日馬富士関と貴ノ岩関を再びこの土俵に上げてあげたいと思います」と発言し、場内の観客に万歳三唱を要求したことについて、先に開かれた横綱審議委員会後の会見で北村正任委員長が「これだけ相撲協会が厳しい状況にあり、大変ななかでなぜ万歳できるのか。優勝40回というのは白鵬にとっては記念すべきことだろうが、みんなで万歳しようという空気はよくわからない」と疑問が示されていた。

 さらに関係者によると28日に相撲協会の八角理事長が再発防止に向けて講話した際、白鵬は「貴乃花巡業部長(45)のもとでは冬巡業に参加できない」と発言し、理事長から力士会などを通して要望するようたしなめられていた。この発言は『とくダネ!』(フジテレビ系)が白鵬の名前を伏せて、「貴乃花親方に現役力士らが反発」と報じていた。こうした白鵬の発言にはSNS上でも「暴行事件の現場にいた当事者なのに」「相撲界の膿は自分だと気づけよ」「日馬富士が引退なら、白鵬も引退すべき」など批判的な声が飛び交っている。

「もはや日馬富士の暴行騒動は、白鵬を中心とする”モンゴル力士一派”と貴乃花親方の対立といった構図になっている。相撲協会は朝青龍(37)の時代から各有力理事がこぞって部屋でモンゴル力士を抱えていることもあって、モンゴル力士に強く言えないまま現在に至っているのが実情です」(スポーツ紙記者)

 また、30日発売の週刊文春(文藝春秋)では、白鵬が目配せした直後に日馬富士の暴行が始まったという証言まで掲載している。実際に貴乃花親方は”黒幕は白鵬”という話を把握しているという話も出てきている。

「日馬富士の暴行ということになっていますが、その実態はモンゴル派閥に加わらない貴ノ岩への集団リンチに過ぎません。貴乃花親方は、鳥取県警に被害届を提出した際にそのあたりのことを洗いざらい話しているようです。来週には日馬富士の刑事処分が決まる予定ですが、その後に貴乃花親方が白鵬の責任を問う動きにでるだろうと見られている。ずばり、貴乃花親方の狙いは”白鵬のクビ”に他なりません」(前出・記者)

 相撲協会を揺るがす”日馬富士暴行事件”は、貴乃花親方と白鵬らモンゴル派閥の対立という図式になりつつある。沈黙を守っている貴乃花親方の次なる動きに注目が集まっている。

文・阿蘭澄史(あらん・すみし)
※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。
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