その自由で危険な香りに芸術家たちも憧れた、モロッコの港町・タンジェを歩く (1/4ページ)

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その自由で危険な香りに芸術家たちも憧れた、モロッコの港町・タンジェを歩く

ジブラルタル海峡に面したモロッコ北端の港町・タンジェは、ヨーロッパとアフリカ大陸をつなぐモロッコの海の玄関口。20世紀に入ってからは、ヨーロッパからさまざまな人や物資が流れ込む国際都市として栄えてきました。

スペインのタリファやアルへシラスからフェリーでわずか1時間~1時間半という立地から、少し前までは国際商人でごった返し、密輸やスパイがはびこる「ガラの悪い街」として知られていたことも。

いつしか、そんなタンジェ特有の危うさと背中合わせの自由な空気が芸術家たちを惹きつけ、マチスやドラクロワといった画家や、ポール・ボウルズ、ピエール・ロティといった文学者たちの創作活動に影響を与えたといいます。

港の機能の大部分が市内から40キロ離れた新港へと移ったことや、国を挙げての観光化によって、現在のタンジェはひと頃よりも随分と落ち着いた街になり、治安も改善されました。

しかし、タンジェのメディナ(旧市街)には、今もモロッコのほかの街とは違う、どこか猥雑で、エキゾチックで、ノスタルジックな独特の空気が流れています。

タンジェ観光の中心となるのは、城壁に囲まれたメディナ。

白壁の建物が並ぶ風景は南欧を思わせますが、ひときわ存在感を放つモスクの姿が、ここがイスラム世界であることを主張しています。

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