人間の心の謎について驚きの事実を暴いた8つの心理・社会実験(※追記あり) (3/10ページ)
・3. 地下鉄のバイオリニスト実験
(人はどこでも真の価値に気が付くことができるのか?)
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article source:snopes
2007年1月12日、朝にワシントンDCの地下鉄を利用した人の前で、前触れもなく世界的に有名なバイオリニストのジョシュア・ベルがミニコンサートを披露した。およそ45分間に渡ってクラシックの名曲6曲(うち2曲がバッハ)が1713年製ストラディバリウス(5億円と言われている)で演奏された。
しかし立ち止まってしばらく耳を傾けたのはわずか6人のみ。20人がコインを投じたが、そのまま立ち去った。ベルはおよそ32(約3500円)ほどを稼ぎ、演奏を終了。
彼に気づいた者はおらず、拍手もなかった。世界の超一流バイオリニストが名器中の名器で演奏したなどと、誰一人気づかなかったのである。
このイベントを催したワシントンポストの記者の意図は、「文脈と認知と優先順位の実験」を行うことだった。つまり「ありふれた環境において、しかも都合のよくない時間帯において美は心に響くか?」という実験だ。
この実験は、美の評価のみならず、その環境と見栄えが違いを生み出す程度について興味深い疑問を提起している。ちなみに実験の3日前、ボストンのシンフォーニーホールで開催されたベルコンサートのチケットは1万円以上だった。
(人はどこでも真の価値に気が付くことができるのか?)
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2007年1月12日、朝にワシントンDCの地下鉄を利用した人の前で、前触れもなく世界的に有名なバイオリニストのジョシュア・ベルがミニコンサートを披露した。およそ45分間に渡ってクラシックの名曲6曲(うち2曲がバッハ)が1713年製ストラディバリウス(5億円と言われている)で演奏された。
しかし立ち止まってしばらく耳を傾けたのはわずか6人のみ。20人がコインを投じたが、そのまま立ち去った。ベルはおよそ32(約3500円)ほどを稼ぎ、演奏を終了。
彼に気づいた者はおらず、拍手もなかった。世界の超一流バイオリニストが名器中の名器で演奏したなどと、誰一人気づかなかったのである。
このイベントを催したワシントンポストの記者の意図は、「文脈と認知と優先順位の実験」を行うことだった。つまり「ありふれた環境において、しかも都合のよくない時間帯において美は心に響くか?」という実験だ。
この実験は、美の評価のみならず、その環境と見栄えが違いを生み出す程度について興味深い疑問を提起している。ちなみに実験の3日前、ボストンのシンフォーニーホールで開催されたベルコンサートのチケットは1万円以上だった。