桐谷健太「三太郎シリーズの影響力はすさまじかった」 (1/2ページ)

日刊大衆

桐谷健太「三太郎シリーズの影響力はすさまじかった」

『au』さんの三太郎シリーズのCMの影響力は、すさまじかったですね。CMなので、普段、ドラマしか見ない人も、バラエティ番組しか見ない人も、テレビをつけていればみんな見る機会がありますからね。街中を歩いていると、“浦ちゃん、浦ちゃん”って声をかけられるようになりました。昨年は、公園で子どもたちに囲まれて、みんなが『海の声』を歌い始めたので、一緒に合唱しました(笑)。

■20代から30代になって経験や引き出しが増えていった  20代の頃は、浦ちゃんのような陽気な役や、トリッキーな役柄が多かったんですよね。僕自身も、とにかくインパクトを残そう、目立つことが一番大事だと思って、エネルギーを、外に外に出そうとしていました。

 でも、今は陽気な役からシリアスな役まで様々な役柄のお仕事を頂けるようになってきた。それって、僕自身も変わってきたということなんだと思うんです。お芝居って、本来自分の器の中にあるものしかできないと思うんです。もちろん、自分とはまったく違う人間性でも衣装やセリフ、想像力で魅せることはできる。

 でも、本当に人を感動させられるのは、器の中にある本物でないとできないと思うんですよ。たとえば、イスに座って俯いている、それだけでもインパクトを残せるのって、それが本物じゃないとダメだと思う。そういう意味で、頂ける役の幅が増えたというのは、20代から30代になって、僕自身の経験や引き出しが増えていったということなのかなと思っています。

 撮影現場で経験を積むことももちろん大切だと思いますが、僕は日常が一番大きいと感じています。演技のことを抜きにして、日々の生活の中で、生身の自分が受ける感覚。それに神経を研ぎ澄ませることが、何より大事なんじゃないかなと。たとえば、友達と行ったカラオケで、変な踊りが生まれたら、それを記憶にとどめておく。そうすると、台本を読んでいる時とかに、そのシーンがふと浮かんできたりすると、それが演技に使えたり。

■旅で秘境に行ったら…  ほかにも、僕は旅が好きなんですけど、秘境と呼ばれるような未開の地に行くと、嫌でも自然の脅威が見えてきて、自分の弱さが見えてくるんですよ。

「桐谷健太「三太郎シリーズの影響力はすさまじかった」」のページです。デイリーニュースオンラインは、エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧