安室奈美恵の”紅白決定”は盛り上がらず?世間に蔓延していた”歌姫への違和感”

デイリーニュースオンライン

Photo by jagged-eye(写真はイメージです)
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 歌手の安室奈美恵(40)が大みそかの『第68回NHK紅白歌合戦 夢を歌おう』(NHK)に特別出演することを、20日の一部スポーツ紙が報じた。当初、NHKの依頼を断っていた安室だが、同局は三顧の礼を尽くし粘り強く出演交渉を行った結果、出演が決定。安室は大トリ後に紅白の勝敗が決した後、約20分間の放送時間をあてて「究極の大トリ」として出演することが検討されているという。

 だが、こうした安室出場のニュースは、引退発表時に日本中が悲しみに包まれたほどには話題になっていない。20日、安室出場の報を受けたワイドショーが放送された直後(午前8時30分)『Yahoo!ジャパン 急上昇ワード』でもベスト20にすら入らず、同『デイリーランキング人物』でようやく6位に入る程度に留まった。「あきらかに旬を逃した感が否めない」と説明するのはあるテレビ局制作スタッフである。

「安室が引退を発表した時にあんなに紅白待望論が強かったのがウソのようです。というのも、NHKでは11月23日に特番『安室奈美恵 告白』を放送して視聴率9.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という、なんとも微妙な数字に終わっていました。この結果、安室がそれほど世間に待望されてなかったことに証明されてしまったのか、NHKも視聴者も急速に熱が収まっていきました」

 そもそもNHKは安室が過去14年に渡り紅白に出場しなかったことについては、ほとんど言及してこなかった。引退が決まったことで一時的に「紅白のトリに出てほしい」というムードが出来上がったが、それとて「昨年のSMAPには遠く及ばないものでした」(前出・スタッフ)という。

■特別扱いの「中継出演」は安室にとってイメージダウン?

「視聴者の熱を奪ったのは”中継”での参加ということも大きい。視聴者にとっても中継は”一体感”を奪う要素であり、一部で『紅白をつまらなくしたA級戦犯』とも囁かれているほど。しかも中継予算を組むため、1曲で終わらせる訳にもいかず複数曲を歌うという不公平ぶりは興醒めで、NHKホールで一生懸命に寸劇を演じる歌手たちをバカにしてるように映ります。『紅白には出ない』『ライブとファン優先』を貫いたからこそ安室には絶対の価値があった。しかし、その価値を安室自身が放棄したという違和感を、視聴者は少なからず持っているのかもしれません」(週刊誌記者)

 安室”特別出演”の報を受けたSNSでは、素直に喜ぶ声が多かったものの「やっぱ”学芸会”拒否か」「ライブ感がない。中継なら収録で見るのと変わらん」「過剰な引退報道でピークが過ぎた」「会場に来ないのは、意識高い系?」「え〜っ、特別扱い!? なんなんだ、このゴネ得感は?」「中継先は沖縄、米軍問題を絡めて平和を歌うのだけはヤメてくれ」「SMAPなら会場きてコントやって大トリもこなしてたな」など、批判的な声も見られた。

 目玉を作るべく奮闘したNHKの安室出演は、はたして吉と出るのか。遅すぎた後手が、裏目に出なければと祈るばかりである。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。
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