スキージャンプ・高梨沙羅が平昌五輪前に指摘されたこと

まいじつ

画/彩賀ゆう
画/彩賀ゆう

スキージャンプ女子のワールドカップ(W杯)序盤戦を終えた高梨沙羅が、一番高い表彰台から遠ざかったままだ。あと1勝に迫った歴代単独最多の54勝目は2018年まで持ち越しになった。

「欧州遠征から帰国した12月19日に『何本も続けていけば(調子は)上がってくる』と笑顔で話していましたが、平昌五輪が近いだけに気掛かりです。高さの出ない飛行曲線を続けており、1月6日からの次戦でも勝てないようだとかなり心配です」(体協詰め記者)

この「何本も続けていけば」という言葉に不振の原因が秘められているようだ。高梨はジャンプの本数を大量にこなして調整していくタイプなのだが、今シーズンはそれができていない。W杯の開幕前にフィンランドでの合宿を行ったが、悪天候で予定していたジャンプの本数を消化することができなかった。また、W杯第3戦からの約2週間、高梨は欧州に残って練習しようとしたが、あいにくの雨で、そのあいだにまともに飛べたのは、わずか8本だったという。

「帰国後、高梨は個人合宿をやるつもりで極秘に札幌へ渡りました。でも、北海道は記録的な爆弾低気圧に襲われ、大寒波と大雪という天候。練習どころじゃなかったと思います」(関係者)

「心の栄養も大事」

予定通りに練習ができない高梨は、周囲からストレスが溜まっていないか心配されている。

「高梨は真面目な性格で、食事の管理も徹底しています。体重調整のために甘いものも一時期断っていました。時々、試合後に好物の大福をひとつだけ食べると言っていました。10月8日の誕生日にヨーロッパ合宿から帰国した際、空港での記者会見中にスポンサー企業からバースデーケーキを贈られたときのことです。記者から食生活に関する質問が出て、栄養士に『心の栄養も大事』と言われ、必要以上に甘いものを避ける必要がないと注意された話を明かしてくれたことがあります」(前出の体協詰め記者)

悪天候のせいで“心の栄養”が足りていないとなれば、踏んだり蹴ったりである。五輪本番までまだ時間はある。金メダル候補選手の最後の調整がうまくいくことを期待したい。

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