極楽とんぼ・山本圭壱（49）が2日放送の『めちゃ2 イケてるッ! 中居&ナイナイ日本一周FINAL』（フジテレビ系）にサプライズ出演をはたした。『めちゃイケ』は11月4日の放送回で今年3月に終了することが決定しているが、正月のおめでたい、まさかのタイミングで山本が復帰したことにファンの間でも驚きと喜びが広がっている。

「この日は、96年から20年以上にわたって行われた中居正広（45）と岡村隆史（47）、矢部浩之（46）の3人の最後の旅と、その打ち上げという設定で、笑いあり、涙ありの放送となりました。そのラスト10分で登場したのが『油谷さん』という往年のキャラクターに扮した山本でした。山本は寒空の下、赤いパンツ一枚で相方・加藤浩次（48）と”ケンカ”などを披露。3月の番組終了まで3ヶ月間ではありますが、番組に正式に戻るようです。山本復帰は11月の番組終了決定時点に決まっており、岡村との再会が撮影されていましたが、世論の反応も芳しくなく、発表のタイミングを見計らっていたようです」（テレビ局関係者）

　山本の復帰を受けて、SNS上では「久々の山本が想像より面白かった」「やっぱ新メンバーたちよりはマシだな」とおおむね好意的に受け入れられていた。前出の関係者は、同じく番組を離れていた三中元克（27）が「番組終了の知らせもなかった」とスポーツ紙にコメントし悪評がたったことも、相対的に山本への風当たりを弱くしたと分析している。

　だが『めちゃイケ』で好意的に受け入れられた山本だが、本格的なテレビ復帰の道は厳しいのではとの見方もあるという。

■民放なら放送事故？『ドキュメンタル』での歴史的な大スベリ

「山本は今年8月に松本人志（54）の『ドキュメンタル』（Amazonプライムビデオ）の第3シーズンに登場して優勝して賞金1000万円を獲得している。しかしその一方、この番組で山本は歴史的な大スベリぶりをみせて、業界内では一気に”使えない”という風評が立ってしまったんです」（バラエティ放送作家）

『ドキュメンタル』は「10人の芸人たちが自腹の参加費100万円を握りしめ、芸人のプライドと優勝賞金1000万円をかけて笑わせ合う。最後まで笑わなかった者が勝ち」という話題のネット配信バラエティだ。特に第3シーズンは、神懸かり的なハプニングを生むオードリー・春日俊彰（38）や、笑いの地肩の強さをみせつけたフットボールアワー・後藤輝基（43）らが活躍し、お笑いファンの間で「神回」と評判をとっていた。

「山本は6時間ものあいだ、やることなすこと殆ど外しまくり。特に最後まで残ったTKO木下（45）と2人だけのシーンは極寒の地獄絵図だとAmazonのレビュー欄が炎上しました。また業界内で問題視されたのは『他の芸人との距離のとり方』です。若手とのあまりの噛み合わなさに、『めちゃイケ』のような台本ありきの番組ならまだしも、トーク番組の座組みには怖くて入れられないという評価が固まってしまった。そのため、吉本興業に復帰したというのに地上波からは一向にお呼びがかかっていません」（前出・作家）

　山本にとって10年のブランクは長過ぎたのか、『めちゃイケ』以外では完全に芸人として”浦島太郎状態”になってしまったことは否めない。『めちゃイケ』が終了する3月以降の山本はどう生き残っていくのか。天性のお笑いセンスをどう時代に融合させていくのか。山本は芸人として正念場に立っている。