浜田雅功の”黒人メイク”が人権問題に?『笑ってはいけない』が終了の危機

デイリーニュースオンライン

浜田雅功の”黒人メイク”が人権問題に?『笑ってはいけない〜』が存続の危機(写真は日本テレビ本社)
浜田雅功の”黒人メイク”が人権問題に?『笑ってはいけない〜』が存続の危機(写真は日本テレビ本社)

 ダウンタウン・浜田雅功(54)の”黒人風”メイクが国際的な人権問題へと発展しつつあり、番組終了の可能性が出てきている。

 問題になったのは、昨年12月31日放送の『ガキの使い!大晦日年越しSP 絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!』(日本テレビ系)での一幕。映画『ビバリーヒルズ・コップ』のエディ・マーフィに扮した浜田が、肌を黒塗りにして登場したシーンだった。

 日本在住の黒人作家・バイエ・マクニール氏が浜田の黒塗りのテレビ画像をあげて、「ブラックフエイス止めて」とTwitterに投稿し、それを見た外国人たちが日本のバラエティについて続々と否定的なコメントを投稿し始めたのだ。

 浜田をはじめ、制作サイドに差別の意識がなかったことは信じたい。だが、少なくとも「黒人を差別して笑っているのではなく、エディー・マーフィーのマネを面白がっているだけ」という日本の笑いのニュアンスが伝わっていないのは確かなようだ。これにはSNS上でも「モデルがたまたま黒人だった場合も差別というのこそ、逆差別では?」「目を細めに吊り上げて『日本人の真似』とやっても日本人は全く怒らないのだが」「あれでダメなら、清水アキラ(63)やコロッケ(57)は全部差別じゃん」など、違和感を訴える声が大多数であった。

 だが、ブラックフェイス(黒人以外の演者が黒人を演じるために施す舞台)の問題は、日本人が思っている以上に根深く、ミンストレルショーなどを経て、黒人蔑視や人種差別の歴史に密接な関わりを持っている。たとえ対象の黒人に、愛情やリスペクトを持っていたとしても、ブラックフェイスをすること自体が今や世界中で「絶対にやってはいけないタブー」になっているのが現状だ。

 それゆえ、15年にはももいろクローバーZとラッツ&スターが共演した際のブラックフェイス画像をニューヨーク・タイムズの田淵広子記者が『人種差別的』と取り上げ人権問題へと発展した前例もある。だが、「今回の浜田の一件は、それ以上の騒動になる可能性がある」と話すのはテレビ局関係者。

「問題を指摘したのが外国人だったこともあり、SNSの発信が世界中に拡散してしまいました。しかも、日本の”国民的人気テレビ番組”ということで、”日本人の総意”のような形で国際非難の矢面に立たされやすい。昨年9月にも『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)で石橋貴明(56)が保毛尾田保毛男(ほもおだほもお)を演じたことから、LGBT団体から強硬なクレームが入り、結果的に番組の終了を早めてしまう事件がありました。今回も黒人差別問題として国際社会の俎上にあがれば、日本テレビ側はすぐに折れて、ダウンタウンがとんねるずの二の舞になってしまうのでは、と業界内でも不安の声が上がっています」

 浜田にとって「笑ってはいけない」どころか、笑うに笑えない問題に発展しかねない今回の事件。「浜田〜、アウト〜!」な結果にならないことを祈るばかりだ。

「浜田雅功の”黒人メイク”が人権問題に?『笑ってはいけない』が終了の危機」のページです。デイリーニュースオンラインは、笑ってはいけないシリーズ浜田雅功ダウンタウン日本テレビエンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧