飲酒による嘔吐は危険信号? 「マロリー・ワイス症候群」と「特発性食道破裂」 (1/5ページ)
お酒を飲む機会が多いシーズンは特に、つい飲みすぎて嘔吐してしまった…なんて経験はありませんか?
一時的にすっきりする気がして、自ら吐こうとする人もいるようですが、お酒を飲んで吐くという行為、実はとても危険な行為のようです。
今回は、飲酒による嘔吐から引き起こされることもある「マロリー・ワイス症候群」と「特発性食道破裂」という2つの症状について、医師の井上先生に解説していただきました。
飲酒後に嘔吐してしまう理由
まず、嘔吐という行動は、「なにかを体内から出さなければならない」と体が反応したサインとして、必要な行動だと考えてください。
飲酒後は、血液中のアセトアルデヒドの濃度が上昇することで、脳から嘔吐するようにシグナルが出るのです。
マロリー・ワイス症候群とは
激しい嘔吐を何度も繰り返すことで、食道に過大な圧力がかかり、食道の粘膜が裂けて出血する疾患です。