斎藤工がお笑い番組の”スタッフ笑い”を猛批判…テレビ離れ加速の一因にも

デイリーニュースオンライン

Photo by Mahesh Mohan(写真はイメージです)
Photo by Mahesh Mohan(写真はイメージです)

 俳優・斎藤工(36)が25日に放送された『VS嵐』(フジテレビ系)の中で、バラエティ番組でよくみられる「スタッフの笑い声」の存在を指摘した。

「番組の中で斎藤は『バラエティ番組でよく見られる”あるある”』として『スタッフの方が、たいして面白くもないのに『ハハーッ』とか笑う』と厳しい指摘をしていました。斎藤は真面目なイメージですが、ニッチェとコントをしたり、16年の大晦日にも『絶対に笑ってはいけない科学博士24時』でサンシャイン池崎(36)のモノマネに挑戦するなど、果敢にバラエティに挑戦している。ドラマではスタッフは絶対笑わないのに、バラエティでは不自然なほどスタッフが愛想笑いをすることに違和感を覚えたのでしょう」(放送作家)

 たしかに、昨今のバラエティ番組での過剰な「スタッフの笑い声」への批判は多い。特に、今クールでの終了が決定した『とんねるずのおかげでした』や『めちゃ×2イケてるッ!』(ともにフジテレビ系)には、視聴者からは「スタッフの笑いが不快」「視聴の邪魔になる」「かえって冷めてしまう」などの声があがり、「テレビ離れを加速させた一因」と囁かれたことさえあった。しかし、前出放送作家によれば、そんな視聴者の声も「現場は聞く耳を持たない」のだという。

「斎藤の発言に、鈴木奈々(29)ら女性たちが笑って同意する中、FUJIWARAの藤本敏史(47)は『それはしょうがないよね。演者さんのテンションも上げようと思って』と必死にスタッフの擁護をしていました。残念ながら、これが現場スタッフとお笑い芸人のホンネなんです。特にアイドルタレントや若い芸人さんはスベった時の受け身が取れず、スタッフが笑ってくれないとトークやコントの間が持たず成立しないんです」

 観覧客が入ったスタジオでは「笑い声」の効果音で水増しをし、客を入れないコントやロケ番組ではスタッフが笑い声を入れる。これがテレビの笑いの方程式のようだ。その一方で、付け足される笑い声の「視聴者側のメリット」について、ダウンタウンの松本人志(54)は「車で矢印信号がでるまで曲がれない人がいるように何処で笑えば良いか分からない人が 約90%いると言われています。あっ。思っています」と13年6月5日のTwitterで発言している。

 過剰に水増しされる笑いは出演者のためなのか、それとも視聴者のためなのか。いずれにせよ、テレビの白々しさが目についてしまう時代になってしまったようである。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。
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