大竹まこと（68）の長女（28）が1月28日大麻所持で逮捕された件について、一部大竹のファンらの間で「安倍政権批判をくり返したために公安に狙われていたのではないか」とするトンデモ陰謀論が盛り上げっているという。

「大竹は、同ラジオ番組では一環して反安倍の姿勢で、作家・室井佑月（47）や経済学者・金子勝（65）らとモリカケ問題などを糾弾してきました。それゆえ、リベラル志向の強いリスナーたちは、SNSで『コレは嵌められたんじゃないの？』『公安は徹底マークして、黙らせるネタを出してきた』『本人ダメなら娘からか、などとキナ臭さを感じるね』などと陰謀論が盛り上がっています」（週刊誌記者）

　この「安倍陰謀論」は文化放送の伝統なのか、同局で長年番組を続けた吉田照美（67）も先月8日に安倍昭恵夫人（55）を取り上げた風刺画の閲覧数が減ったとして大騒ぎ。「ツイッター社の不正だ」と政権が関与するという何とも奇妙な陰謀論を展開している。

　もはや都合の悪いことはすべて安倍晋三首相（63）のせいになっている。ある政治記者によれば、この手の陰謀論が「安倍一強体制に抗しきれない、リベラル勢力の被害妄想としてネット上でネタにされている」と、その状況を説明する。

■事件はすべて安倍のせい？池上彰も信じる”安倍陰謀論”

「昨今のSNS上では、世の中の事件すべてを安倍政権に結びつける被害妄想が、”安倍『やれ』陰謀論”（安倍最強伝説）なるネタとして楽しまれています。池上彰（67）が『教えてもらう前と後★池上彰が選んだ！ 2017年決定的瞬間』（TBS系／17年12月12日）の中で『ピンチになると北朝鮮のミサイル発射がされる』との憶測を論じた時も、”安倍「やれ」 金正恩「はい」”というネタにされました。最近では、インフルエンザの流行に”安倍「やれ」ウイルス「はい」”とか、天災にも火山「はい」台風「はい」などと笑いにされています。」

　”安倍「やれ」金正恩「はい」”で済むのなら、拉致被害者もとっくに帰ってきているし、北朝鮮の何万もの子供たちが飢えることもない。陰謀論は、それを望む者たちの都合のいい現実逃避でしかないのだろう。

文・麻布市兵衛（あざぶ・いちべい）

※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』（宙出版）など多数あり。