「事実ではなく“対立の構造”が独り歩きする」 星野智幸『焔』があぶり出す日本の病巣(2) (4/4ページ)

新刊JP

星野:今回の作品は、読む人によって様々な色や価値が見えると思います。もちろんどう見えてもOKで、読んだその人にどう見えたかが大切です。

自分にどう見えたかという印象には、その人の生きている状況や価値観、人生観などが反映されています。その部分の「なぜ自分にはこう見えるのか」というところと向き合ってもらえれば、タイトルの『焔』の意味も、いろいろ見えてくるのではないかと思います。そしてそれも自分だけの意味があっていい。

この本の作品世界を、読者の方がそれぞれ自分の作品世界にしてほしいと思います。(インタビュー・記事/山田洋介)

【人を縛り強要する「物語のマイナスの側面」とは? 星野智幸『焔』があぶり出す日本の病巣(1)を読む】

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