立ち食い蕎麦マニアが最後にたどり着く絶品の駅そば / 北海道の秘境・音威子府駅にある「常盤軒(ときわけん)」 (3/4ページ)
いつまでこの味を味わえるのか分からないのだが、この美味しい黒い蕎麦を味わえるというだけで、毎年のように訪れるというお客様もいるというほど。
単に美味しいというだけでなく、このお店の店主の笑顔と優しさも、このお店の蕎麦の味わいに大きく影響しているに違いない。
行き交うたくさんの人々に愛されてきた黒い駅そば、音威子府そば。
寒さの厳しい冬だからこそ、さらに美味しく感じるのは、旅情も含んでいるためかもしれない。
しかしながら、その場所でしんしんと降る雪のように積み重ねられてきた味わいは、この地の空気や音や匂いを感じながら味わうのが一番だ。
そんな旅情たっぷりの旅を味わうために、極寒の道北エリアを旅してみるのもいいかもしれない。
きっとそんな旅の途中に出会う人々は、凍てつくような寒さとは対照的に、心の奥底を優しく暖めてくれる笑顔で旅人を迎えてくれるにちがいないのだ。