ドラマ「隣の家族は青く見える」の妊活への安易な認識

まいじつ

ドラマ「隣の家族は青く見える」の妊活への安易な認識

1~3月期の民放ゴールデンタイムの連続ドラマも、いよいよストーリー終盤を迎えようとしている。これまでの平均視聴率を見ると、明暗がはっきりと分かれており、ランキング上位3作品は以下の通りだ。

99.9-刑事専門弁護士-(TBS系) BG~身辺警護人~(テレビ朝日系) アンナチュラル(TBS系)

安定して15%以上をキープしているのは1位の99.9で、第5話までの平均視聴率は16.6%と、毎回変わらぬ人気を誇っている。2位のBGは最新話までの平均視聴率が14.4%。アンナチュラルは同11.2%だ。

「99.9は前作のシーズン1も好評で、満を持しての続編ですから順当な成績でしょう。BGは木村拓哉が主演ということで、SMAPの解散を引きずっている視聴者から見向きされないのではないかと思われていましたが、ここまで何とか高視聴率を保っており、内容の割には健闘していると言っていいでしょう。全体的に突出して話題になっているドラマがないので、視聴率だけを比べたらどのドラマも大きな差はないといった印象です」(エンタメ誌記者)

リアリティーが欠如しているドラマ

そんななか、あまりにもパッとしないドラマとして、なかなか話題にすらならないのがフジテレビ系列で放送中の『隣の家族は青く見える』だ。ここまでの平均視聴率はゴールデンタイムの連続ドラマのなかでワーストの5.9%で、2月15日に放送された第5話ではとうとう4.6%にまで落ち込んでしまった。

「この回は、松山ケンイチの妻を演じる深田恭子が人工受精することを決意する姿が放送されました。しかし、そんな妻の重大な決断をペラペラと他人にしゃべる夫の姿に、インターネット上では《こんな旦那いるか?》、《あまりにも配慮がなさ過ぎる》といった非難の投稿がありました。少子化時代で社会問題にもなっている“妊活”をテーマにしたのはいいのですが、デリケートな問題を扱っているだけに、脚本にはリアリティーが必要です。視聴率がいつまでたっても上がらないのは、リアルに妊活している夫婦から全く共感を得られていないからでしょう」(同・記者)

ほかにも、深田の義妹が帝王切開で出産するシーンでは、姉妹の緊迫したやり取りを盛り込みたかったのか、立会い出産する姿が映し出されたが、経験者からは「緊急時に立会い出産とかありえない!」と疑問の声が出ていた。

視聴率低迷にあえぐフジテレビが、深刻な問題である妊活を安易に取り上げてしまったために、失敗に終わりそうだと言っていいだろう。制作陣も99.9やBGといった“隣のドラマ”がさぞや青く見えているに違いない。

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