松本人志「ネットカフェ難民は働け」発言に「Excelも知らん奴が」とツッコミの嵐

デイリーニュースオンライン

Photo by liam_somerville(写真はイメージです)
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 ダウンタウンの松本人志(54)が18日に放送された『ワイドナショー』の中で「(ネットカフェ難民は)ちゃんと働いてほしい」との自論を述べるも、ネット上で厳しい批判を受けている。

 同番組では、東京都が先月ネットカフェや漫画喫茶などに寝泊まりする「ネットカフェ難民」の調査を行い、その数が1日4000人にものぼったというニュースを受け、新宿・歌舞伎町にあるネットカフェを取材。客の多くが30〜40代で、なんと利用者の8割が1ヶ月以上の長期滞在である実態が伝えられた。さらに北海道から上京し、路上ライブで日銭を稼いで生活する31歳の男性が登場し「とりあえずつなぎ。ちゃんと働いて普通の生活をする気もある」と語るなど、夢と厳しい現実が交叉する東京の貧困が浮き彫りになった。

 東京都の調査によれば、ネットカフェのオールナイトの利用者のうち、25.8%が「住居が無く、寝泊まりするため」と答えている。また、30代(38.5%)に加え、50代(27.9%)と中高年の利用も目立つ。労働形態では、パート・アルバイトが38.1%と最も多く、派遣労働者33.2%、契約社員4.5%と、不安定な雇用が7割を超えている。仕事をやめた後、住居を失ってやむを得ず難民化したケースも多く見られ、ネットカフェで暮らしはじめると定住所がないので就職もできない悪循環に陥る人も少なくないようだ。

 話を聞いていた松本は、眉間にシワを寄せながら「(ネットカフェの部屋を)ちょっとずつ狭くしたったらどう?」とひと言。カフェを追い出す手だてを伝えた。そして、ピーコ(73)や古市憲寿(33)がどう貧困を脱するかを論じはじめると、「皆、優しいなあ。俺、若干イライラしてきてんねん!」「ちゃんと働いてほしいから!」とピシャリ。古市が「じゃあ、ネットカフェがなくなったら、この人たちはどうすると思います?」と聞いても、「路上で(生活が)始まるんちゃうかな。でも路上の方が頑張るんじゃないかな」と言い出したのだ。

 松本の意見に対するネットの反応は「100%同意。いますぐ働け」「甘えさせず働かせるべき。松本は子供の時、地元で働かない大人をいっぱい見てきたんだろ」という賛同の声も少し見られたが、多くは「すげえ、完全に勝ち組の上から目線」「ネカフェにさえ行ったことないくせにエラそうに」「連中も働いてるだろ。立派にネカフェ代を稼いでるぞ」という批判であった。そして、前週2月11日の同番組で「(表計算ソフト)Excelを知らない」と発言したことを引き合いに「Excelを使ったこともない高額納税者が労働を語るな!」とする反発も相次いだ。

 松本の主張も一理ある。なまじっか楽に生活できるネットカフェがあるから、抜け出そうとする行動が起こせないということだろう。だが現実は、ホームレスも近年は駅や繁華街を追われ、それゆえ冬には(東京だけで)40人前後の凍死や事故死も頻発しているという。安易に「ネカフェを出て働け」というのは、強者の暴論だろう。ワイドショーコメンテーターとして、嘘でも少しは生活弱者に寄り添う姿勢を見せてほしいものである。

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