お墓の管理が難しくなった場合の選択肢の一つ「墓じまい」とは? (1/2ページ)

心に残る家族葬

お墓の管理が難しくなった場合の選択肢の一つ「墓じまい」とは?

家族構成の変化や少子化の影響で、お墓の近くに住んでおらず、お墓だけが残るケースがあるという。その場合お墓の維持・管理やお参りが難しくなったなどの理由から、墓じまいというお墓のお引越しをするところが増加している。

■墓じまいの後、遺骨はどうするの?

墓じまいとは、今のお墓を片付けて、お寺や墓地を管理しているところに返却することである。一番の問題は、お墓の中に納められている、遺骨をどうするかということであろう。遺骨の行く先としては、永大供養、散骨、納骨堂、手元供養が挙げられる。

最も多く半数近くの人は、身内で供養してくれる人がいなくなるとの理由から永代供養を選んでいる。初期費用のみで、将来にわたって供養してもらうことができ、その場所に行くことで、お墓参りが可能であることから、選ばれているのだろう。

そして、約三割の人は、散骨を選んでいるという。散骨した場合、供養の面から考えると費用もかからず手放すことができる。しかし、散骨した後手元に遺骨が残らないので、後悔しないように、家族で事前にしっかり話し合いをする必要があるだろう。その他の方法として、納骨堂に納めるものと、手元供養がある。納骨堂は、維持費がかかるが、供養する人の住んでいる場所で探すことが多く、お参りしやすい点はある。手元供養は、好きな時に供養できるため近年増加傾向だが、どちらとも供養する人がいなくなった場合のことも考えておかなければならない。

■墓じまいで起こるトラブル

墓じまいの際、トラブルになることもある。その中で多いのが、親族間のトラブルである。喪主を務めた人がお墓を受け継ぐケースが多いが、その場合、親族に相談もなしに勝手に墓じまいを行ってしまい、トラブルになるようだ。お墓に対しての思い入れの違いなどがあるため、手続きに入る前に親族間での意思の確認はしておくといいだろう。

そして、金銭トラブルである。離檀料といって、お寺に支払うお金のことだが、いくら支払うという決まりがないため高い離檀料を請求され、トラブルになるケースもある。また、墓を壊す際石材店に依頼することになるのだが、お寺と提携している石材店がある場合ほかの石材店を選ぶことができず、後で追加料金の請求をされることもあるようだ。

「お墓の管理が難しくなった場合の選択肢の一つ「墓じまい」とは?」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧