イラっとしたら刺す!上司のブードゥー人形が職場の士気を高めることが判明(カナダ研究) (2/3ページ)
実験参加者はDumb.comのオンライン・ブードゥー人形プログラムを使った。このサイトでは人形に上司の名前をつけ、針を刺したり、ロウソクで炙ったり、ペンチでつねったりできる。
・ヴードゥー人形の起源はイギリス?
ヴードゥー人形はアフリカや南北アメリカに由来があるように思われているが、初期の記録からは実は中世のイギリスに起源があることが示唆されている。
この時代の人は、「ポペット(poppet)」という魔女のぬいぐるみや彫刻を作り、憎い相手を苦しめたり、呪いを解いたりするために人形に針を刺すことがあった。
このポペットは後にアフロ・カリブ系ブードゥー教と誤って結び付けられた。
・不満がたまったら爆発する前に人形に報復を
リャン博士らが今回の実験を試みたのは、不当に扱われていると感じる人は相手に食ってかかるようになり、それが復讐の応酬につながってしまうことがあると以前の研究が示していたからだ。
「嫌な上司に実際に報復するのではなく、無害な代替行為で対応できないか調べようと思いました」
研究では、まず参加者に嫌な上司とのやり取りを思い浮かべてもらってから、一部が抜けた単語を完成させるという課題を行ってもらった。ただし、参加者の一部には、課題に取り組む前にブードゥー人形で復讐をしてもらった。