プロ野球、知られざる「イチオシ新戦力」たち

日刊大衆

プロ野球、知られざる「イチオシ新戦力」たち

 中日に移籍した松坂大輔と、期待の新人・清宮幸太郎の話題で持ちきりだった今年のプロ野球キャンプ。だが本誌は、各球団の首脳陣が密かに期待を寄せる「意外な若手戦力」を総力取材。「隠れイチオシ選手」を全公開!

■横浜DeNAのルーキー・楠本泰史に期待!  筆頭は、DeNAのルーキー・楠本泰史だ。彼はドラフトでは8位指名なのだが、話を聞いてビックリ。「大学時代は、大学全日本の4番を張っていた選手なんです。練習試合も含めて2月に2本のホームランを打ち、潜在力の高さを見せつけました。実力は本物ですよ」(スポーツ紙デスク)

 番記者の間でも高評価の楠本が、そこまでドラフトで残っていたのにはワケがあった。「内野手ながらスローイングに難アリで、全日本でも指名打者としてしか使えなかった。だから、各球団は二の足を踏んだ。しかし、“三拍子そろっていなくても何かに突出した才能のある逸材は取る”というDeNAの高田GMの戦略で指名。近い将来、チームの主砲・筒香嘉智のメジャー流出に備えて、大砲を獲っておきたかったんでしょう。もっと早くレギュラーをつかむ可能性もある」(ベテラン記者)

■広島東洋カープの坂倉将吾も好評価  その楠本に負けず劣らず、広島で頭角を現しているのが、高卒2年目の捕手・坂倉将吾。広島は、昨年の甲子園で活躍した広陵の中村奨成捕手もドラフト1位で獲得しているが、「坂倉は、ドラフト4位で入団した昨季、二軍でウエスタン3位の打率.294をマーク。長打率、出塁率ともに4割近い数字でした。昨年は3試合ながら一軍を経験させたのも、期待の表れです。中村のほうが話題性はありますが、評価は坂倉のほうが上。中村を三塁にコンバートし、坂倉を正捕手に育ようという話も聞こえてきます」(広島担当記者)

■巨人では大城卓三が注目株  同じく捕手では、巨人のドラフト3位ルーキー・大城卓三も評価が高い。沖縄出身の大城は、双子の兄・健二(トヨタ自動車)とともに東海大相模高に進学。甲子園では準優勝。東海大学に進学し、14年の全日本大学選手権では4番打者として優勝に貢献。最高殊勲選手となった、なかなかの注目株である。「キャンプの打撃練習でも、次々と快音を響かせていました。高橋由伸監督も“いい打球だった。ロングティーでも距離が出ていたし、スイングが速くて力強い。もっと見たい”と大絶賛。打力を買われた側面が強いので、野手に転向する可能性も高い」(巨人担当記者)

 一部では、“巨人のルーキーの中で一番早く一軍に定着する選手になる”との声も聞こえてくる。

■ドラフト2位で楽天に入団した内田靖人  捕手から野手へ転向した選手といえば、13年のドラフト2位で楽天に入団した内田靖人が今季ブレイク必至だという。「楽天キャンプの対外練習試合6ゲームで、ホームラン3本を放って猛アピール。狙い球を昨年より絞ったことが好結果を生んでいるようです。梨田監督も“もともと長打を打てる能力を持っているけど、だいぶ成長している”と好感触ですよ」(楽天担当記者)

 高校時代は森友哉(西武)、若月健矢(オリックス)とともに“捕手三羽烏”と騒がれた内田。プロ入り後は、やや遅れを取っていたが、昨季はイースタンで本塁打、打点の二冠を獲得するなどメキメキ頭角を現し、一軍定着も夢ではない。

■ピッチャーで注目選手は!?  一方、投手では、キャンプの冒頭から巨人の斎藤投手コーチが「強化選手の一番手」に挙げていた中川皓太。オープン戦の第一戦に先発起用され、「今年は来る」と、もっぱら。「15年のドラフト7位ながら、ここにきてグンと成長。183センチの長身と長いリーチから、150キロの直球を投げ込む豪快さが魅力です。先発不足が課題の巨人で、中川がローテーションに入れれば、チーム力アップは間違いない」(前出のデスク)

 広島に戻れば、一昨年の甲子園で“高校BIG4”の一人、16年ドラ2の左腕・高橋昂也に期待が集まる。「高卒選手はじっくり育てるのが広島の特徴ですが、左投手が手薄なため、一軍キャンプのメンバー入り。潜在能力の高い選手だけに、このまま一軍に定着もある」(前出の担当記者)

 同様に、野上、牧田と主力投手を次々と失った西武でも、その穴を埋める若手に期待が集まっている。「筆頭はドラ1で獲得した齊藤大将ですが、密かに注目されているのが、ドラフト3位の伊藤翔。とにかく直球の切れ味が鋭い。伊藤のほうがイチオシだという首脳陣もいます」(担当記者)

 知られざる新戦力が、ペナントの行方を決める!?

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