モー娘。に入れなくても今が楽しい。ゆりやんレトリィバァ27歳のリアル (3/4ページ)

マイナビウーマン

あとはどんなに忙しくなっても、単独ライブも大事にしたいです」

声だけで演技する難しさ。映画『ヴァレリアン』の吹き替えに挑戦

ゆりやんさんの仕事は、お笑いだけにとどまらない。CDデビュー、バラエティ、ドラマ出演など、幅広く挑戦を続けている。その中でも特に思い入れがあるのが、映画の吹き替え。昔から映画が大好きだった彼女にとって、声の演技でハリウッド映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』への出演が決まったときは、まさに夢が叶った瞬間だった。

「私自身、吹き替えの映画を観ると『えっ何これ!? 全然イメージしてた声とちがうし、内容入ってこーへんわ』と感じることもあったので、プレッシャーはありましたね。でも昔からの夢やったので、思い入れもあるし。何より大好きなリアーナさんの顔から自分の声が出るなんて。観てくださる方の違和感にならないようがんばろうと思いました」

役は、世界的シンガーソングライター・リアーナ演じる「バブル」。見た目もセクシーな彼女に声を当てるのは、苦労も多かったという。

「自分の声が高くて特徴的なのと、関西弁が出てしまうので……。演出家さんにもアドバイスいただきながら、声を低めに出すようにしたら、ちょっとだけ改善されました。あとは声に抑揚をつけるのも大変でしたね。コントなら表情や動きでどうにかできるんですけど、声だけの演技ってこんなに難しいんやなって」

それでも本作の試写会で耳にした彼女の声は、バブルのイメージそのままだった。観ているうちに、ゆりやんさんが演じていることを忘れてしまうほど。またひとつ夢を叶えた彼女に「映画が大好きだった子どものころの自分に、声をかけてあげるとしたら?」と聞くと、過去を懐かしむようにふんわり笑った。

「モー娘。には入れないけど、やりたいことを思い続けていればやらせてもらえるようになるよって言いたいですね。でも気は抜かず、サボらず、健康に気をつけてとも言いたい。あと、どこかのタイミングで血尿は出るけど心配はないよって(笑)」

最後にジョークを交えて、現場の笑いを誘った。ハリウッド映画吹き替え声優の顔から、芸人の顔に一変した瞬間だった。

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