働き方が変わる時代の中で、上に行くビジネスパーソン考えていることとは (1/2ページ)

新刊JP

『起業家のように企業で働く』(クロスメディア・パブリッシング刊)
『起業家のように企業で働く』(クロスメディア・パブリッシング刊)

入社5年目にもなれば、仕事にもすっかり慣れ、後輩もできてくる頃だろう。言われたことをやるだけではなく、業務の幅も広がり、責任もついてくる。ただ、このままこの感じでずっと働くのかなと、将来に不安を感じる時期でもあるはずだ。

5年目という難しい時期。どうモチベーションを保ち、働いていけばいいのだろうか。

『起業家のように企業で働く』(小杉俊哉著、クロスメディア・パブリッシング刊)では、20代後半~30代前半の若いビジネスパーソンに向けて、著者の小杉氏が組織人事コンサルタントや大学教員としての経験の中で出会ってきた「起業家」マインドを紹介する一冊である。

企業で働くビジネスマンも、自ら仕事を作り出し、自らの責任において行う働き方――いわゆる「自律」が必要だ。
入社3年目くらいは、仕事を覚えて、言われたことを一人前にできていることを目指していたはず。しかし、言われたことしかできない人間は、環境が変化すると生き残れない。

近年、新入社員の「反出世思考」が指摘されている。ワーク・ライフ・バランスという概念が浸透し、仕事だけでなく、プライベートも大事にしたいと考える人が増えている影響もあるのだろう。また、転職志向が減り、会社で働きたいと考えている一方で、企業側の考えが変わってきていると著者は指摘する。
以前は、定年まで働くことを前提とした人材マネジメントが当たり前だった。しかし、現在は定年まで面倒を見ることを前提にはしていない。企業経営に貢献できていない人を長期的に雇い続けられるほどの余裕が企業にはなくなっているのだ。

そんな中で、人材は、組織のニーズに見合った能力を高める自己投資をし続けることが大事だ。そこで、中長期の自分がこうなりたいという目標である「キャリア・ビジョン」が重要となる。
目の前の仕事を終わらすことだけを考えていると、いずれ頭打ちになるだろう。しかし、ビジョンを持つことで、自分のすべきことがクリアになるので、日々の仕事の意識や時間の使い方も変わってくる。
プライベートの使い方もそうだ。

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