親は子どもに平等ではない。末っ子を一番かわいがる。祖父母は長子をかわいがる傾向があることが明らかに(米研究)
かつて、長男を戸主とした家父長制が浸透していた日本では、長男が一番大切にされる時代もあったわけだが、愛情という面に関していえばまた別だったのかもしれない。
兄弟や姉妹がいるのなら、お父さんやお母さんが誰を一番かわいがっているのかを考えたことがあるだろう。
親はどの子も平等に愛していると思いたいものだが、アメリカで行われた研究によると、末っ子を一番可愛がる親が多いようだ。
「マムズネット」などで行われた最新の調査では、両親ばかりか祖父母もえこひいきをするものらしい。
・親は末っ子を、祖父母は長子をかわいがる
アンケートを実施した1185人の親と1111人の祖父母のうち、親の23%と祖父母の42%が子供や孫の中にお気に入りがいることを認めた。
親のお気に入りは末っ子になりがちで、そうした親の56%が赤ちゃんがお気に入りであると回答している。
一方、お気に入りがいる祖父母のほぼ40%は長子がお気に入りと回答した。
こうした傾向にもかかわらず、回答者の半数がお気に入りがいることは良いことではなく、兄弟姉妹に悪影響があると考えている。
・両親は子供に平等ではない
だからと言って、どこの家庭でもあからさまに末っ子をえこひいきしているというわけではない。
この調査は学術的なものではないし、千人程度の23%は272人で、大した数ではないように思える。
だが、より学術的な別の研究でも、両親が兄弟間で選り好みをしていることを示唆している。例えば、父親の70%、母親の74%が育児でひいきをしたことがあると認めている。
・末っ子本人は一番愛されてると考えていない
ところが末っ子本人は常に一番愛されているとは感じていない。
2005年の研究によれば、長子は両親に気に入られていると感じ、末っ子は親が長子ばかり気にかけていると感じている傾向がある。
また2017年のvia%3Dihub" target="_blank" title=""研究では、末っ子が兄弟間にえこひいきがあると感じた際に、彼らの人間関係は兄弟よりも両親との間で大きな影響が出ると感じている。
自分が気に入られている、あるいは別の兄弟が気に入られていると感じたからといって、兄弟との仲はそれほどは影響を受けないようだ。
・あからさまなえこひいきは子供の人格形成に大きな影響を与える
しかしこの研究を行なった米ブリガムヤング大学のアレックス・ジェンセン教授は、こうしたえこひいきが兄弟の仲に影響を与えるかどうかは、それが示される程度によると述べている。
両親がどの子供たちに対しても愛情深く、支えとなっている場合なら、それ程の問題にはならない。
ジェンセン教授によれば、平等に扱う必要はないが、公正に扱うことが大切だという。なお一番のお気に入りになれなかった子供にとっては悲しいことだが、2016年のvia%3Dihub" target="_blank" title=""研究によれば、母親の子供の好みが変わることは滅多にないそうだ。
「母親の子供の好みが変わることは滅多にない」
うん、これわかる気がする。
私が小学校時代、母親と父親が口喧嘩をしていたのだが、母親が「離婚よ!離婚。あなたには長女(私)を置いていくわ。弟は私が連れていく」と言っていたのを聞いてしまったことがある。
うちの母親の場合、誰がみても弟をひいきしているのは明らかで、本人もそれを隠そうとしなかったから「まあそうだろうな」と思ったまでだけど、いまだに弟のことを過干渉しすぎで、嫁とバトルを繰り返している。。
そんな弟が浮気をしたのが発覚し、正月に嫁に相談された。「お義母さんに言ったら、”浮気されるのはあんたに問題があるからだ。あんたが悪い”って言われたんですぅ」って一刀両断されたらしい。
まあ言うだろうな。っていうか母親が弟の味方だということはわかりきったことなのに、嫁はまだわかってなかったことにびっくり。
で、あれから3か月以上すぎたけど、その後どうなったのかは怖くて聞けない。
References:thecut / mumsnet / independent/ written by hiroching / edited by parumo