中国メディアの「こじつけ報道」福原愛と羽生結弦の言葉を…

まいじつ

(C)Shutterstock
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東日本大震災から7年。中国のスポーツメディアがこの震災に関連して羽生結弦と福原愛のことを取り上げていた。

《(被災地の)宮城県仙台市は、日本でここ20年、最も人気のあるふたりのアスリートを輩出した》(中国のスポーツメディア:新浪体育)

記事は、電気、ガス、水道などのライフラインが止まり、不自由な避難所生活を強いられた当時の様子についても触れられ、羽生の「ガスや電気、水道も止まって大変だった。それ以上に、苦しんだ人たちがたくさんいて、特に津波、原発(事故)の被害に遭った地に行き…」というコメントも紹介していた。

このコメントは被災からまだ間もないソチ五輪後に発したもの。ここから、今回達成した2大会連続での金メダル獲得にについても触れ、「今度はちょっと自信を持って、皆さんに笑顔になってもらえたらと思う」という平昌五輪中の発言も伝えていた。

羽生と福原にあまり接点はないが…

また、福原に関して、同じ仙台市の出身者として紹介していたが、ふたりは競技も異なるため、接点はない。中国メディアは「被災地を思う気持ちは変わりない」と、ふたりのことを無理やりに結び付けていた。

「3月11日に福原はブログを更新しています。母親となって初めて迎えた震災の日に、いままでとは違う特別な思いがある、というニュアンスの内容です。中国で福原の人気は健在で、その福原の出身地であるということで、あらためて被災地の様子に関心が向けられていました」(体協詰め記者)

無理矢理な感じもするふたりについての記事だったが、中国国内では意味があったということだ。ソチ五輪にさかのぼると、当時は日本のメディアも東日本大震災と五輪選手を重ねる向きがあった。羽生は仙台市の先輩アスリートである福原のことを聞かれ、ちょっと考えてから「仙台出身の先輩として、(福原から)心強い言葉をいただきました」と、感謝の言葉を述べていた。

被災地の人の励みになればというの思いは、いつまでも変わらないようだ。

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