ビートたけし独立騒動が”子飼いマスコミ”による嘘とデマが飛び交う情報戦の様相に

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ビートたけし独立騒動「裏切るやつは一番良く働く」嘘とデマが飛び交い泥沼化も
ビートたけし独立騒動「裏切るやつは一番良く働く」嘘とデマが飛び交い泥沼化も

 ビートたけし(71)の独立問題がマスコミ、軍団、そしてオフィス北野を巻き込んだ騒動に発展。芸能界の旧態依然の雇用形態と、芸能マスコミ報道の癒着構造を浮き彫りにしてる。

 14日、ビートたけしは3月末で所属事務所のオフィス北野(71)から独立し、4月から活動拠点を個人事務所「T.Nゴン」に移すことを発表した。たけし軍団を残して、ただ1人の独立に視聴者は違和感を覚えていた。その後、なぜか週刊誌をはじめとするマスコミは「たけしが愛人にカネを残すために独立した」と足並みを揃えて報道した。

 3月29日号の週刊新潮(新潮社)ではたけしが「愛人による洗脳状態」にあると報じ、事務所名の「ゴン」も、愛人の愛称だとまことしやかに囁かれた。唯一、同日号の週刊文春(文藝春秋社)のみが「愛人=ゴン」説を打ち消すかのように、たけしの書き下ろし小説「ゴンちゃん、またね。」を掲載したが、ネット世論もおおむね「殿の大奥ご乱心で、風雲急をつげるたけし城」という認識に傾いていた。

 ところが、1日になり、たけし軍団のダンカン(59)や水道橋博士(55)らがブログで「オフィス北野 たけし軍団一同」で出された声明文を発表し、マスコミ報道に一斉反論した。たけし独立の主な理由は2つで、1つにはオフィス北野・森昌行社長(65)が、たけしに相談することなく大株主だった東通(その後倒産)から株式を買い取り筆頭株主になっていたこと。もう1つは、森氏をはじめ役員報酬や社員たちの給料が「容認しがたいほど」高額だったことだった。

 対立の引き金となったのは昨年9月末の赤字決算で、経営にノータッチだったたけしが初めて事務所の内情を知ったという。一部メディアは、たけしは故郷・熊本に拠点を移していた井手らっきょ(59)が年収100万だったと知り、涙を流して悲しんだと伝え、その一方で、オフィス北野の20代社員の給料が1800万円にものぼると報じて、世論はたけし寄りへと揺り戻していた。

 すると今度は森社長がそれに反論。5日発売の『週刊新潮』で社員の年収や筆頭株主の問題は4年前に解決済みで、むしろ軍団への株式贈与の際に「恫喝」されサインと拇印をさせられたと言い始めたのである。森社長は3日放送の『直撃LIVEグッディ!』(フジテレビ系)でも「(泥棒とか横領呼ばわりされることに)極めて不快感を覚えている」などと怒りをあらわにしており、一部ネットニュースでは「法的措置も辞さない」構えだとも報じている。

 対立するタレントと事務所が、子飼いのマスコミを使っての情報戦。二転三転する展開はまるで『アウトレイジ』の抗争のようでもある。そんな中、これまで直接的な森氏への言及や、事務所批判を避けていた当のビートたけしが、ついに本音とも思える言葉を漏らしたのだという。

■たけしが意味深発言「一番裏切るヤツは、一番働くヤツ」

 ビートたけしは、3日に都内で行われた缶コーヒー『WANDA』の新CMの発表会で「新入社員向けのメッセージ」として、こんなメッセージを述べた。

「会社に入ったら、まず人間関係をよく見て、こいつにはついて行ってはいけない、こいつは上がっていくぞと、動向を見定める。忠実な飼い犬となって、いずれそいつを裏切って、下克上のような世の中を想定して、生きていってください。(中略)一番裏切るやつは一番良く働くやつですから」

 たけしの性格上、立つ鳥跡を濁さずで名指しで罵ることはないだろうが、タイミング的に意味を勘繰らずにはいられないコメントである。

 たけしの弟子である水道橋博士は3日、都内で行われたイベント終了後の報道陣の取材に対し、一連の騒動を自分たちの解決すべき「森友問題」と「TPP」になぞらえて説明している。つまりは、たけし(T)のプロダクション(P)プロブレム(P)が起こり、たけしと「森」社長が「友」だちではいられなくなったのだと。こちらの「森友」問題も、嘘とデマが錯綜し、裏切りが起こってり、長引きそうなのは同様のようである。

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