「電子投票」、最後に残った青森県六戸町でも休止へ (1/2ページ)

Jタウンネット

Asakoさん撮影、Flickrより
Asakoさん撮影、Flickrより

日本で唯一、「電子投票」による選挙が行われていた青森県六戸(ろくのへ)町で、電子投票の運用が休止することとなった。

業界団体が採算が取れなくなったことを理由に、機器の更新を断念したことが原因だという。そこでJタウンネットでは、六戸町総務課と団体に2018年4月6日、詳しい事情を聞いてみた。

「導入する自治体の数が少ないと、採算が取れなくなるため」

Asakoさん撮影、Flickrより

電子投票が全国で初めて行われたのは、02年の岡山県新見市での選挙。六戸町では、04年1月の町長選挙(投票率81.37%)で初めて導入された。

当初は複数自治体が導入していたが、05年に岐阜県可児(かに)市での機器トラブルがあり、選挙無効の判決が出て以降、次第に自治体で導入の撤退が相次ぐ。国内で最後に電子投票が行われたのは、16年1月の六戸町議会議員補欠選挙(投票率34.75%)だ。

電子投票のための機器を供給しているのは、システム開発会社や機械製造会社など20社で構成される「電子投票普及協業組合」(東京都。以下、『組合』)。今回、機器供給を休止する理由について、組合は「導入する自治体の数が少ないと、供給しても組合としての採算が取れなくなるため」だと説明している。

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